乗り越し精算は犯罪です!!



 日本では当たり前のように乗り越し精算というものができます。便利というよりも、不正の温床のような気がしないでもないですね。とくに山梨県などで検札があると、現金精算している客は結構いますから。東京の入場は初乗りで済ませて、検札が来なければ降車は無人駅だから問題ない、という感覚なのでしょうか。現金精算を認めていることはちょっと理解に苦しむ部分がありますね。
 オーストラリアでは全土でそうですが、乗り越し精算というものは認められていません。入場時に決めた降車駅まで乗らないといけない。方向を転換するのであれば、途中の駅で降りて乗車券を買いなおさないといけない。そのようになっています。パースでは、有人駅が3つしかありません。パース、エスプラネード、フリーマントルです。ほかの駅は無人駅だから、無人駅相互の利用であれば運賃なんて払わなくてもばれません。そのせいか、昔のパースはしょっちゅう車内検札が来ていました。フリーマントルからパース中心部を通り越してアーマデールまで1本の電車で約1時間で行けるのですが、その中で4回検札に来ましたね。屈強な男の二人組。乗車券を持っていないと「なにを考えているんだ!!」乗車券が有効範囲外であると「なんだこれは!!」などと怒鳴られ、事務所に連行され罰金を取られます。問答無用、無人駅で下車しようとした詐欺未遂に問われます。
 シドニーも、有人駅というのは決して多くないですね。記憶の限りでは赤丸を描いた駅か赤線を引いた駅(斜めの楕円をうまく出せなかった)だけだと思います。これでもかなり増えたほうです。特に北の路線なんて、昔はノースシドニーやチャッツウッドすら無人駅で、ミルソンズポイントの次の有人駅はホーンズビー(図の一番上)だったりしました。オーパルのタップオンオフ機は全駅にありますが、自動改札機が整備されていて駅員が常駐しているのはたぶんこれだけ。もう少し、あるかもしれませんが。たとえばイラワラ線の南のほうだとSutherlandやMirandaとかね。Cronullaは無人だけど。運賃の支払いに関しては完全に利用客の信用に委ねていますが、そういうわけでキセルしている人もいます。バスでもありますけどね。北東路線の場合、非常に長い時間止まらないのでビデオチェックが入って上りはニュートラルベイ、下りはワリンガー(ブルックベル)で捕まります。バスの車庫付近で突然止まり、後ろのドアだけ開いて係員が乗り込んできたらそうです。
 もし、捕まったときの釈明で「乗り越し精算するつもりだったんだ」などと言えばとんでもないことになるだろうね。たとえばノースシドニーからチャッツウッドまでの往復を買って、復路をセントラルまで延長する場合はどうするか。チャッツウッドで乗車する前に窓口に行って、ノースシドニー=セントラルの乗車券を出してもらいます。これをせずに復路のきっぷで何の気なしに改札に入って、セントラルの駅で改札機に切符をいれて捕まると、無賃乗車になります。精算するつもりだったというのは言い訳に過ぎず、駅員からすれば「ああこの客はここが有人駅だって知らなかったんだな」ぐらいの認識でしかありません。乗る前に乗車券は買えるわけですから。罰金は釈明に応じて裁量で決まりますから、下手な言い訳をすると上限取られてしまうかもしれません。
 来年からICカードしか使えなくなるのだから、紙のきっぷによるキセルは減るでしょう。しかし、オーパルのチャージ不足の場合も不正乗車になりますから気を付けてください。駅や改札内でチャージできなかった?当たり前の話です。駅から現金をなくすため(=現金強奪事件を防ぐため)にオーパルのシステムを導入したのだから。面倒でも、乗車駅の近くにあるコンビニでちゃんとチャージして、残高が間違いなくあることを確認してから電車に乗ってください。キセルはライトレールで100〜200ドル、鉄道バスは200〜700ドルの罰金です。とくにライトレールみたいな100%検札がくる乗り物では、愚かな真似は決してしないようにして欲しいですね。
2015.10.22記