王手攻撃



図は▲2四桂と必死をかけた局面。
(アラビア数字は横、漢数字は縦の意味ね)
このままでは▲3ニとで詰まされてしまうコンピュータだが、それを防ぐ手立てがない。
そこで、▽9八歩と打ってくる。そうすれば次に先手に▲3ニとと指されずに済むから。
これこそ典型的な水平線効果である。


ここで▲8九玉と逃げるとコンピュータにとって王手をかける手段は▽7八桂成か▽9九歩成のどちらか。
歩を取られるほうが損害が少ないので歩が成る。先手は当然取る。
そうすると次にまたコンピュータが▽9八歩〜▲9九同玉までは同様。
だがここで後手の持ち駒から歩がなくなっているので、今度は▽9八香と打ってくる。
以下同じように▲9九同玉まで進む。
そうすると、もうコンピュータが詰みを逃れるためには▽9八桂成しかない。▲同銀でもいいが▲同玉。


ここで一番上の図とこの図を見比べてほしい。
盤面上で変わったのは先手の王の位置だけで後手の▽8六桂がなくなったのであるが、後手の持ち駒がそっくりなくなり先手のものとなっている。
結局、後手は桂馬1枚香車歩各2枚を損しただけなのだ。
しかし詰みを逃れたいがためにこのような冗長な手順を選んでしまう。
こういう傾向は対戦してる人間を不快にさせるいさぎよくない態度で好ましくない傾向である。

このように、目先の詰めを逃れるために王手をかける行為を水平線効果という。
そのままで放置しておけば1手先で詰んでしまう場合でも、王手をすることで20手先とかに送ることが出来るからである。
自分(コンピュータ)にとって都合の悪いことを先送りして見えなくしてしまうわけである。
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