携帯電話と純金

日本が金生産国??なんて驚かないように。


過去から現在に至るまで、日本は世界でも有数の金産出国です。

古代は、大仏、金鶏山、金閣寺などにみられるように(事実かどうかはともかく)、金を扱うものが多かったと歴史に記されています。
現在でも山梨や新潟、鹿児島などでは金山が残っています。
全世界でプール3杯分の埋蔵量しかないうち、そのうちの1杯分は日本にあるとまで言われます。
また、石見・生野・半田銀山、足尾・日立・別子銅山など銀・銅も豊富に産出していました。
佐渡の金山が上杉家の資金源となり、石見銀山の権益争いを制した毛利氏が尼子氏を滅亡においやったりするなど、人類は古代から資源をもとに、資源のために戦争してきました。
いまのアメリカも似たようなものですね。

歴史上、日本でとんでもない量の金が産出され、使用されていたのは事実のようです。
黄金の国ジパングと言われたぐらいですからね。

とはいえ現在の日本の金生産量が多いのは、主にリサイクルによるものです。
使用済みの携帯電話を回収し、その中のレアメタルを再利用する。
レアというだけあってほとんど産出されません。
大量の携帯電話の基盤を溶解し、各金属を分離していく。
金や銀は安定性や低抵抗のため、好んで用いられる材料です。
再利用した金属はその国で生産したことになるため、日本は稼動鉱山がほとんどないにもかかわらず(菱刈金山など)、世界でもトップクラスの金生産国になっています。


現在の世界の携帯電話市場はおよそ4億台。
とくに中国とインドの伸びが著しい。
来年には5億台に達するとみられ、機能向上などにより買換え需要が1〜2年という、他の家電などでは考えられないペースで発生する(パソコン3年、プリンタ5年など)。
携帯電話のリサイクル率がどれほどかははっきりとしないのですが、大半は捨てられているようです。
遺失物などとして発見された携帯電話も、仮に半年が過ぎて所有権が発生しても利用できませんしね。
毎年2〜3億台にものぼる携帯電話の廃棄は、当然環境に悪影響を及ぼしえます。

近年は生分解性樹脂が開発され、携帯電話に導入されるケースも増えているようです。
中には花の種を内包している例もあるとか。
使っている間は普通に使え、土に捨てられてしばらくすると分解され、花が咲くそうです。
環境汚染対策という意味では一歩前進、といったところでしょうか。

しかし外装(ケース)が生分解されても金属は分解されようがないのでそのまま残ることになります。
資源(レアメタル)が逼迫するのは相変わらずですね。
生分解性樹脂の利用は一つの解決策ではありますが、環境への更なる配慮が必要なのはいうまでもありませんね。
「携帯電話はリサイクルへ」
こんな表示が、そろそろ携帯電話本体にも取り付けられてもいいのではないでしょうか。
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