プロ野球、スト突入

プロ野球のストについて。

おいらの見解は以下の通り。

プロ野球選手は、プレイを見せることで報酬をもらえる立場である。
ストライキをすると、報酬をカット(スト1日あたり年俸の1/300)されるとはいえ、ファンへの冒涜であることに変わりはない。

オーナー側が理不尽で不誠実なのは分かる。
分かるけど、それでも涙をのんで野球をやるべき。
なんだかんだ言っても結局働かないのに涙するってのはおかしい。

経営者側の提案については「承服できない!」と断固拒否した上で、「ファンのために試合を見せないわけにはいかない」としてストを回避して、涙しながら試合を行ったほうが、もっともっと多くのファンの賛同を得られたはずである。
そして、ストをした場合と比べて、もっともっと将来のプロ野球界のためになったはずだろうと思う。

〔おわり。〕

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以下補足。

いろんな記事・寄稿が各誌に載っています。
おかしかったり誤ったりしているものも一部にはありますが、全体的にみればほとんどは正しい。
今回の事態をある一面で切って、その切り口で論議しているから。
文章に誤りがなかったとしても、そのことすなわちその意見が正しいってことにはならない。

このことを理解したうえで、おいらの切り口で今回の事件をみてみようと思う。

(1)オーナー側は選手は個人事業主で、プロ野球選手会は労組には当たらないから不当ストだと指摘している。
でもこれは労働基準法と税法をごちゃまぜにした誤り。
税法上はプロ野球選手は個人事業主(この点に関してはおいらも全く納得いかないけどね)。
でも、裁判の結果、地裁でも高裁でもプロ野球選手会は労組である、って認められている。
平均年俸3600万円ってどうよ!?って思うけど、年俸の多寡は労働者であるかどうか、って論議とは分けて考えないと駄目だから。
裁判所が労働者って言ってるんだから労働者で、スト権はある。

(2)スト権ってのは、労働条件に関することに限られている。
これはなぜかというと、労働者が経営問題に口を出してしまうことを許すと、労働者側がダメ元でストをする、ってことになってしまい、社会の生産性が損なわれるからである。
労働者側が経営問題を原因としたストを企てても、経営者側は当然妥協できない。
その結果ストになるのだが、ストになっても解決の糸口がないという、おかしなことになってしまう。
なにも変わらないまま労働者側が妥結しようなら、なんでストしたんだ!って話になるし、逆に経営者側が折れようものなら、労働者が経営の主軸を握れることになってしまう。
そんなことはありえないから、労働条件以外のストは禁止されている。

今回のストは経営問題に属するもので、選手会側が口を出すことはできない、というのがおいらの当初からの考えである(昔の日記参照)。
とはいえこの問題には前例がない。
前例がない問題について初審判が行われるとき、判決は非常に世論寄りになるのである。
そうした例は枚挙に暇がない。
今回の件でも、いろいろな新聞で「労働条件にあたる」としているのが見受けられた。
ファンは今のところ選手を支持しているから、このまま裁判になったとしても選手会側が勝訴するだろう。

(3)今回ストを決行したものの、落としどころはどのあたりにあるのだろう?
それが見えないのが悲しいところかな。
経営者側が折れるのだろうか?
折れたら、選手会側が勝ったことになり、球団側に非があることになってしまうから、いま各球団で息巻いているような損害賠償請求は行えなくなる。
とはいえ選手会側が折れるとは、現状では想像しづらい。
そうすると、今週のみならず来週もスト、ということになってしまう。
それこそ出口が見えず、日本シリーズどころかパリーグのプレーオフすら中止に追い込まれるんじゃないだろうか。

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もう、一度こぶしを振り上げてしまったのだから、突っ走ったらいいと思う。
1年でも2年でもストをやり続ければいい。
そうして現状のプロ野球組織が崩壊してしまっても、どこかの提案で絶対に野球はプロスポーツとして復活すると思う。
日本人はなんだかんだ言っても、野球が好きなのだから。
おいらが経営者側をみていて腹立たしいのは、経営者側に「経営している楽しさ」が見受けられないところである。
経営しているってよりは、むしろ経営させられている、っていう印象が強い。
ライブドアや楽天が参入しようとしているのは”儲かるから””儲けるため”っていう短絡的な印象で片付けられてしまいがちだけど、彼らはいまのオーナーたちと違って、プロ野球経営に楽しさを見出していると思う。
そこはすごく評価していいと思うね。
鼓腹撃壌とおんなじだね。オーナーなんか表立ってはいらないのである。
プロ野球界は選手がいてこそ成り立つ産業なのである。
オーナーなんかいなくなっていい。
まして、その地位にあることを苦痛に思うオーナーなんて尚更いらないのである。
どうしてやる気ある後進に地位を譲ったり身売りしたりしないのかが不思議でならない。

オーナー会議、なんていう前近代的な集合体は、もううんざりだ。
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