続・公的資金の行方

土日は普通ニュースがないから日記も書かないのだけど、今日は日経に見逃せない記事があったのでついつい。
メガバンク再編で蚊帳の外にあったみずほがついに動き出した。
今までに2兆9490億円の資金注入を受けておきながらわずか6750億円しか返済していなかったのが、このたびさらに返済額を増やすそうだ。

返済額は、劣後債1兆20億円の全額(うち6750億円はすでに返済済み)と、優先株1兆9470億円のうちの2328億円相当。
合計で5598億円に及ぶ。
自己資本比率は減少するけど、今期末の利益で穴埋めするつもりなのだろう。
みずほの今期利益額は3000億円ぐらいと見られているけど、業績好調で上ブレするのかもね。
なにしろ、みずほは大企業取引には強いからね。
いまの好景気でも、大企業DIが一番いいのだし。

三菱東京は完済してるからいいとして、UFJも三井住友も、公的資金の返済は遅々として進まない。
みずほ同様、第一回注入分の劣後債は今年度から利率が一段と上昇するため一部返済したけど、二回目の分とかは全然進んでないよね。
いったいどうなることなのやら。。。。


表中の単位は億円。青色文字は返済実現後。
銀行名 第一回公的資金額
(平成10年)
第二回公的資金額
(平成11年)
合計額 既返済額 未返済公的資金額
三菱東京FG 1500 3000 4500 4500 0
住友信託銀行 1000 2000 3000 3000 0
三井住友FG 2000 13010 15010 2000 13010
UFJHD 2500 15000 17500 2500 15000
みずほ 4490 25000 29490 6750
(12348)
22740
(17142)


三井住友は、UFJ買収に手を挙げている場合じゃないと思うんだけど?



UFJ買収に関して補足しておくと、UFJ銀行はお荷物のようにおいらは書いていますが、一定条件を満たせば年に7000−8000億円もの利益をもたらす優良銀行になりえます。

(1)不良債権の一掃
(2)公的資金の完済
(3)その他含み損の処理

(1)には約2兆4千億円必要。この額はUFJによる公称であって、デューデリジェンスなどをした金額ではありません。
だから(3)に示した金額がかかる。この額はいくらになるのか、見当つきません。
(2)は1兆5000億円。
要するに、約4兆円+αのお金がありさえすれば、UFJ銀買収はメリットになりえます。
でもそんな金額、今の三井住友には払えません。
その買収のための資金調達を認めたりしたら、それこそ銀行版ダイエーになってしまう。
規模を追い求めてはいそれまでよ、ってね。

外資はなぜUFJを買わないか?
っていうか、外資は筆頭株主だし、持ってるよね。
それでもそれ以上増やそうという動きとか、別のところがでてきて買収するっていった動きにはならない。
それは(1)αの部分が分からなくて怖い(2)日本政府に口うるさく関与される、ためかなぁ。
ほんとにαの部分、怖いよ。確実にUFJの魅力を殺いでいる。

でも、国民はともかくとして、金融庁はαの部分を知っていなければいけない。
それは監督省庁としての責任だからね。
そして、αがあまりにも過大であれば行政処分をするとか、国有化するとか、って話になるべきなのに、いまの金融庁は暢気だねぇ。
景気が上向きだから銀行は潰れない、なんて思ってるんじゃないよねぇ?
ちゃんと仕事してる?

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