借り手が強い社会

長銀が破綻したとき。
受け皿となる銀行を探すべく、ン百億とも言われるお金を出してFA(フィナンシャルアドバイザー)を雇っていたのは、なんと当の破綻した長銀だった。
FAの高額契約が当時槍玉に挙げられたものでしたが、それよりも自分には奇異に感じられたのは、破綻した企業が、自分で見売り先を探しているということだった。
利益背反行為などにつながる虞もあるし、大蔵省(財務省)が雇うとか、なんらかの手段は取れたはず。

昔を思い起こせば、住専なんて問題もあったっけ。
とにかく、日本はおかしな国だなあ、なんて思う。
潰れたり、破綻した企業が強いのだから。

同じことはUFJにもあてはまる。
UFJ銀単独、あるいはUFJ信託銀単独ではともかくとして、UFJHDが消滅するのはもはや必至の情勢だけども、三菱と住友が両方手を挙げてくれたから(挙げさせたから?)、自分に有利な風に交渉を運べる。
でも、こんなことは最後であって欲しいかな。


さて、本題。
ダイエーが再生機構入りを拒否して、事態は混迷を極めている。
ダイエー側の主張は、「再生機構は使わない自主再建」「中間決算の結果を見極めて、経営政策を練る」
球団のこととか枝葉はあれど、主張はこの2点に集約される。

でも再生機構の債権買取は今年度でおしまいなのである。
ダイエーは2月決算(小売業は2月決算のところが多い)だから、中間決算は8月。
発表されるのは10月の下旬だろうから、決算を待っていたら日程的に再生機構入りはできないのである。
となると、先に述べた2つの主張は、結局はひとつにまとまってしまう。
「再生機構入りはしない」
ただ、これだけである。

株式を公開している時点で経営権は経営陣にないのに、ましてあれだけの債務を抱えた企業が、債権者の意向も無視して、ただかたくなに無理を通そうとする。
ほんと、冒頭に述べたような昔のことを思い出させてくれるなよ。
先日発表された自力再建案も噴飯もの。
店舗の整理とかはともかく、3000億円規模の債権放棄って・・・・・
なんだそりゃ。
それは再建策じゃなくて、再建のためのお願いだろうが!
こんな経営陣にろくな経営政策がたてられるわけもなく、あっさり法的整理されるべき立場なのになぁ。

去年、政治家が何人か「ダイエーは潰さない」って言ってたのを思い出すけど、それこそ経済問題が政治問題にすり替わるのだろうか?
ありえんよなぁ。

日本は資本主義国家なんだから、明快なルールに則って、過剰債務の企業はこうなってしまう、みたいな先例を示して欲しいね。
正直、倒産したほうが、将来的に日本に活力をもたらす結果となる、と自分は信じている。
今の世の中じゃ、まじめに働くのが阿呆らしすぎるよ。
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