拡大路線の影につみあがる借金の山

イオンの問題。

流通業では前代未聞、いやたぶん空前絶後の1000億円公募増資。
増資の賛否よりも、経営実態を解剖してみたいですね。
おいらの認識は表題の通りで、将来のダイエーになるじゃないかな。と思います。
表の数値は2002〜2004年の決算によります。


イオン イトーヨーカドー
株主資本比率 18.4% 46.2%
総資産利益率 2.39% 2.64%
手元流動性 12日 60日
固定比率 308% 102%
実質有利子負債 1兆3361億円 3605億円


利益率はそうかわらなくても、資本の質とかが違いすぎます。

短期の支払能力を見る手元流動性。たったの12日。
上場企業はだいたい40日〜80日の範囲にあり、同じ流通業のイトーヨーカ堂もそうなのに、ずばぬけて低い数値。
以前マイカルが破綻してイオンが買収しましたが、買収当時、マイカルへの納入元はマイカルと翌日〜10日で決済していた。
イオンは買収したとたんに「60日」への延長を求めました。
それはどうしてか、っていうと、手元に現預金がほとんどないのだから、そんな短期で回す余力がないからです。

固定比率ってのは、固定資産のうちのどれだけが返済不要の資本(自己資本)でまかなわれているかを示す数値。
100%前後が適正水準であるのに、なんと308%!!
過剰な設備投資(出店)ぶりが目に付きます。

最後に実質有利子負債額。
ダイエーが1兆7500億円の有利子負債を抱えており、1兆円への圧縮を進めている。
でもイオンの有利子負債額って相当なもので、事実驚異的です。
イオンの税引き後利益額が300億円以上で安定的に推移するとしても、返済には40年以上かかる。
もちろん全額返済する必要はないんだけど、ダイエーみたいに本業の不振が伝えられると、融資側(銀行側)は一転して貸出金の取り立てに走り出します。
今のところは利益がちゃんと出せてるから、銀行にとっては多額に借りてくれるありがたい存在なのだけどね。

ほんと、一昔前のダイエーをみている気分ですなぁ。
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