都銀再編、最終章へ

3:00ごろ。
日経テレコンに「UFJ、三菱東京と統合へ」と流れた。
うひゃー。くるとこまできたか。って感じだったね。

日経の朝刊、もう、イラク戦争が幕を開けたときなみの見出しです。
まさにぶち抜きスクープって感じですな。

見出しが変?なことに気づく人は少ないかもしれないけど、これがたとえば、「UFJ、東京三菱と統合へ」だったら、どうでしょう?
逆の意味で度肝抜かれただろうね。
「三菱東京と統合」っていうことは、三菱東京FG(東京三菱銀行・三菱信託銀行その他)を指しているのです。
すなわち、対象はUFJHDなんだね。
「東京三菱と統合」だったら、東京三菱銀行とUFJ「銀行」が統合される。ってことだからね。
何気ない4文字だけど、順番が非常に大切です。UFJって言葉の指すものが全然変わっちゃうからね。
今回のニュースは、統合自体も驚くべきことだけど、信託銀の行方のほうが大きいんじゃないかな・・・と思います。
住友信託とUFJ信託との統合は白紙撤回されたようですからね。


なにせ、銀行本体同士が合併しても、東京三菱にはあまりメリットがない。
東京三菱が弱いリテール(小口取引)分野ではUFJは強いのだから、統合の結果強くなるかもしれないけど、だからと言って法人取引では東京三菱のほうが圧倒的に優位です。
不良債権も少ないし。
統合したら、2兆円も不良債権処理しなけりゃいけない。
いくらリテールに強くなれても、そのコストは尋常じゃないのだから、銀行同士の合併なんてありえないね。

さて、信託銀のお話。
UFJHDは住友信託銀行に、UFJ信託銀行を3000億円の売却益で売るとすでに発表しています。
この売却は契約まで交わされ、法的に拘束されています。
そうすると契約書には、「利害ある第三者との交渉を行わない」と書かれているでしょう。
住友信託の株価は今日、ほんと暴落でした。
住友信託としても、せっかく手中にした信託銀第一位の座を取り損ね、たまったもんじゃないでしょうね。
撤回要求を出したのは当然でしょうし、今後は損害賠償訴訟まで起こるでしょう。

逆に三菱信託側は、前回の住友UFJ信託構想に強いショックを受けていただけに、逆に1位を奪取できれば、ほんと本望でしょうね。

総資産190兆円で、経常収益が5兆円。実質業務純益は1兆6千億円。
総資産利益率が1%になれば、業純2兆円。
すげーなこれ。シティ越えるよ・・・ほんと。


しかし、いろんな裏面を孕んでいる統合だよなあ。これは。
トヨタが三菱自動車のリストラ社員を救ったから、三菱がトヨタのためにUFJを買収した、とか。
UFJは9月までに信託銀を分離させられ、11月に発表する中間決算で不良債権処理の政府目標未達が明らかになり、国有化されるシナリオだった。今回の動きは国有化を意地でも避けたいUFJ首脳の意向だ、とか。

いろんなことが言われてます。真偽は明らかではありません。
おいらの意見は、5/17に書いてあるとおりです。

参考記事:2004/5/17の日記(非公開)
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