気になる訴訟

100億円? なんて金額でビビるのは、日本人ぐらいかもね。


青色のLEDってのは、全然できなくて、20世紀中の開発は無理とまで言われていた難物だった。
会社の方針に逆らってまで、この青色LEDを開発、事業化した人がいた。
日本の科学者で史上最大の功績かもしれないと思う。ノーベル賞をとるのは確実だろう。

その、中村修二さんが勤務先だった日亜化学を訴えた。
なんでも、今までに会社が同事業関連で得た利益と特許の帰属を求めてるのだそうな。
今までの売上高から計算するに、日亜は100億円ぐらいは少なくてももうけているだろうから、現段階では20億円ってなってるけど、裁判が進展するにつれて金額が上昇する可能性は高い。
まぁ、そりゃ2万円しか会社からもらってないんだから、やってられないですよねぇ。

そりゃ、おいらも本業は研究者(発明家と言えばいいか)なんで、もちろん気になります。
職場でも結構、話題に上るものね。

中村さんも多分、特許の譲渡書とかを書かされていると思うし、就職のときに誓約書とか出してるだろうから、普通に考えれば中村さんが負けるだろう。
2万円って、金額が信じられないぐらい低かろうが、捺印を本人がしている限りは了承済みってことになるから。
いくら「労働と報酬が見合わない」って言ってみたところで、それなら先に言えよ、ってことになるだろうね。
それが認められないんだったら、会社経営なんて成り立たなくなる。

でも、同業者みんなそんな気持ちで諦めていたら研究者の地位が全然あがらなくなるから、中村さんを応援したくなる気持ちも正直ある。

特許の件数は日本が一番多いけど、技術的に凄い特許なんてほとんどないものね。
だいたいは海外に押さえられてる。
日本人にとっちゃ、特許=起訴されないための防御道具 ってイメージが強いのよね。
海外では特許=事業を広げるための道具 って感じだから、はっきり言って正反対。
もちろん必要があれば網羅するけど、そうでなくても中枢部分を押さえてるよね。
日本の特許はゴミがメインで、たまに大きな発明があっても”ゴミ特許にほんの一部ひっかかる”ってだけで事業化されなかったりするものね。
科学者としては、科学の発展を阻害しているようで複雑な気持ちにならざるを得ないね。

日本も、海外のように特許の価値を値段で算出して、山ほどあるゴミ特許とかも含めて売買制にできないものかな、と思います。
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