略語(2)

同じにしちゃいかん


2001年11月28日、4社5本のMMFが元本割れした。
元本割れ前に企業が大量解約した割を喰って個人投資家に損が多く回った。
もっとも、個人投資家って言ったって自分たちには投資家ってイメージはほとんどなかっただろう。
それぐらいMMFっていうのは元本が安全っていうのが不文律になってたから。

んで、保険基金を作って元本われに備えるとか言ってます。
外国のMMFはどうこうなのに、日本は独自運用だから駄目だ、とか云々。

なんつか、そもそも日本のMMFはマネー・マネジメント・ファンドで、海外のMMFはマネー・マーケット・ファンドです。
略が同じだからって同一扱いするのは止めて欲しい。
海外のマネー・マーケット・ファンドはもっとマーケットに即した商品で、換金性を重視しています。
N村証券みたいに銀行劣後債なんて組み込んでません。
(注:2002年1月末にグループ本社で引き取ったらしい。しかも時価じゃなくて。許せないね)

っていうか、日本のMMFの中でも商品性が違うものを同一土俵で比べるのは絶対によろしくないと思うのですが。
例えば新光投資信託委託の中国ファンドは組み入れ社債の残存年限が比較的長いです。
これは、短期で解約が集中した場合のリスクが高いってことあり、同時に分配率が高めになるっていうことです。
現に新光投信の中国ファンド分配率は0.5〜0.6%(年換算)とトップです。

野村アセットマネジメントの分配率が低いのは、社債の組み入れが約1割と少なく残存年限も短いから。
万一解約が集中しても暴落しないように備えてます。

商品性が違うのだから、なんでもかんでもMMFと略すのではなく、「野村のMMF」「日興のMMF」「UFJのMMF」「新和光のMMF」「大同のMMF」などと全部別々にすべきです。

っていうか、これらの商品を売るときには投資家(貯金家ではない)に目論見書を渡して読ませて納得させることがずーっと前から法で義務付けられてます。
なのに、なんで元本割れしたからって先行解約の法人が叩かれたり個人投資家が哀れまれるのかが分からない。

リスクぐらい、自分で管理しようよ。ノーリスク=ノーリターン、ローリスク=ローリターン、ハイリスク=ハイリターンなのです。
預貯金の平均15倍以上の利率(正確には分配率)を求めている一方で、0.5〜7%ぐらい下がるリスクを知らなかったでは済まないだろう。

商品性が違うのに全部のファンドから一律に利益を積立して破綻基金にするなんて、ローリスクのMMF運用者にとってはふざけた政策以外の何者でもないでしょうな。
そんな政策、「MMFはハイリスク運用にしろ」と言ってるようなものです。ばかばかしい。
どうしても元本われが嫌だけどMMFを買いたい人は、インベスコ投信の円建てMMFを買い付ければいいのです。
運用益分配率は0.01%ほどだから預貯金より低いです。その分預貯金よりも安全でしょう。たぶんね。
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