柳井氏のこと

2002 年 1 月 8 日 16時〜@東京証券取引場


 日本の証券取引場には、昼休みがある。
 先進国では珍しいことだね。
 まぁ、銀行や証券会社の窓口も15時でしまるし、郵便局は16時まで(郵便業務は17時まで・郵便局によっては18時、19時、20時、23時まで)、とても客の利便を考慮しているとは言い難いですな。
 なんでこんなとこでもっと便利にしようって動きが出ないのか不思議だ。

 取引が終わった株式会社東京証券取引場で16時から行われたファーストリテイリングの社長の記者会見は、それこそ散々なものだった。
「新事業その他について会見する」といっておきながら、蓋を開けてみれば「減収減益」の記者会見だったわけですから。
(株式分割・野菜事業進出っていうのもあったけど)

 柳井氏は、いろんな他伝書、インタビューを見聞きする限りは「かけひきの嫌いな人間」だったはずなんですけど。
 木を見て森を見ずっていうか、いくらなんでも自社の情報でどれが大事かすらわからないなんてことはないだろうに。
 だまし討ちっていうか、株主への冒涜ですよ。
 一番大切にしているという人たちに対して、よくもまぁ平気でこんな態度を取れるもんだね。  こんなことをされると、柳井氏は駆け引きがへたくそだから嫌いなんだ、と思わざるを得ない。

 それに、「飽きられた」「品質向上に努めたが効果が薄かった」などと経営の投了とも思えるコメント。
 デフレの雄は、品質はともかく価格面でリードしていたはずだったんじゃなかったのかな。
うちの会社でもそうなんだけど、品質がよければ高くても売れるっていうのは間違いだと思うんです。
嗜好品(とくに化粧品)なんかは、高い値段でもいいのを買おうっていう気になりますが、生活に密着するものとか、あるいは全体のごく一部でパーツにしかなりえないもの(例えば少しばかり放熱性がいいからって、優れた排熱モーターのついた高い家電をわざわざ買いますか?)に関してはそうはいかない。
後発品に価格で抜かれればその時点で負けでしょうに。
少なくとも初期はコストを抑えるために中国に生産拠点を動かしたはずですよ。いつの間に重視するものが変わったんだ?
 女性をターゲットに据えて商品サイクルを短くする、なんて言ってるけど、そんなことしたら中国生産のメリットがまったく生きません。
企画を通して生産して、船で積んで日本に着いたらブームが終わっている・・・なんてことになりかねませんし。
 飽きられているのに「あと数百店舗は出店余地がある」などと意味不明なコメントまで。。。

 ブレる軸足、歪む視点、驕りのごとき売上目標。
なんつか、企業が終わる瞬間を見た感じでしたね。

 一瞬で今までに築き上げてきたモノが全部フイになる。
 マジで怖いですわ世の中は。

 おいらの中での柳井氏の経済界人としての評価は、この日で99%以上割引になりました。


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