今週の市場サマリー

<猛毒は蜜の香り>
新聞には、新聞社に不都合な記事は掲載されない。それにしても、最近の割引率は異常ではなかろうか?

2012/6/2より、規模を縮小してお送りしています。
2015/11/10より、土曜日のみ定期、その他は不定期に政治ネタをお届けします。

2017/06/15連載を終了させていただきました。ありがとうございました。

2008/03/31(月)   石が積もれど役立たず。

今日の社説。

毎日:取り調べ規則・貸金業衰退
読売:京都議定書・情報分析官
産経:メタボ診断・ラサ騒動
朝日:希望社会(23)
日経:株価下落・ブータン改革

日経の社説はいつも独特である。
それは経済に関する社説が多いこともあるけど、今日のブータンの社説なんか、異彩を放っているもの。

引用はそのブータンのものではなくて、株価下落のものから。

>  株安は企業の規律の緩みを直撃した。敵対的な買収を避けるために復活していた株の持ち合いである。野村証券金融経済研究所によると、主要企業は05年度後半以降に4兆円の株を取得したが、1兆円の含み損が生じている。持ち合いをした企業の多くは、株の保有を通じた事業提携で収益にもプラスと株主に説明していた。目算は狂いつつある。今年の株主総会では、持ち合いの是非が焦点の一つになるだろう。

日本がバブル時代の負のスパイラル(いわゆるデフレスパイラル)から脱却できたのは、竹中が強制的に持ち合いをやめさせた、評価損を決算に織り込むように強制したことが大きいと思うんだよね。
上昇基調の株価に安閑としたせいなのか、敵対的買収から逃れるためなのか、近年は持ち合いが目立ったものね。
上場企業のファイナンスっていうのはどうしてあんなにへたくそなのだろう・・・と思うときがよくある。
投資信託などのファンド(機関投資家)はそんな石ころの山から、どうやってよい石ころを選んでいるのか知りたいものですわ。

(参考)商品相場
純金 921.50(▼15.00)
原油 101.58(▼ 4.04)

2008/03/30(日)   うそつき福田

30日の社説。

毎日:租税特別措置・アスベスト被害
読売:防衛省改革・国産旅客機
産経:利根川決壊・新指導要領
朝日:映画靖国・タクシー料金
日経:金商法の内部統制

3月27日に福田首相が「道路特定財源の一般財源化」に触れたと思ったら、今度は4月末に歳入関連法案の再議決をすると明言。
歳入関連法案には10年間の道路財源が織り込まれているので、完全に矛盾することなのでどちらが本当なのか分からず、困惑しています。

自民に譲歩できるのは暫定税率の10年という期間を短縮することぐらいで、税率の引き下げはおろか、環境税への付け替え、一般財源化なども到底容認できないことなんでしょうけど。

2008/03/29(土)   福田下ろしに小沢下ろしが必要か?

総理大臣が●●下ろし、という言葉で降板させられるのは、三木総理が最初の気がする。
その後には森下ろしもあった。
あのときの引き金になったのは都議選だったと思う。

国会が空転し続けているのは、自民と民主の党首が不甲斐ないからに他ならないと思う。
道路改革というタブーに踏み込んだ福田下ろしが起こるのは当然としても、民主の小沢の主張が何なのか、さっぱり分からないから困る。

おいらの座右の銘だけど、「値下げはビジネスではない」。
値下げしないと売れないものに意味はないのだ。
真に価値のあるものには、相応の負担をしてもらえるはず。

現在、足元でガソリン価格が急上昇しており、一時的にとは言えガソリンの価格が下がれば喜ぶ人は多いだろう。
でも、それはいくらなんでも短絡的過ぎる。
ガソリンを消費することによって生じる環境への悪影響などを、もっと利用者に負担させないといけない。
その応分負担をなくすことは、税制を歪めることにしかならないはずである。
はっきり言って現在の税率でも安すぎるぐらいだ。
私見としてはこう。
・揮発油税は環境税に付け替えて、全額一般財源化。
・暫定税率は環境税の本則に改める。
・税負担の公平性を図るための委員会を設けて、検討結果をもとに揮発油税の妥当な税率を計算する(恐らくは値上げになる)

手順を踏もうともせず、単に値下げに走る小沢民主党の姿勢には理解に苦しむものがある。
選挙のための政治というのを、いい加減にやめたらどうか?
民主といえば小沢・菅・鳩山が三代表で仙谷もその系統だけども、不甲斐ないトップの裏でたまに発言する岡田や前原のほうが、いまよっぽどまともなコメントを発しているように思える。
特に岡田が武藤に対して駄目だししたときの理由とか、前原が租税特別措置について述べたコメントとかはもっと取り上げられていいのに、と思うと残念である。



それはそうと、特定財源をやめ環境税に付け替えることに対して自動車業界や石油会社などは反対しています。
むちゃくちゃわがままな業界だね。
記者会見での発言などをみて「業界ごと潰れてしまえ!」って思ったよ。
化学がどのように発展してきたのか、歴史でも紐解いてみたらどうか?

今日の社説。

毎日:租税特別措置・沖縄集団自決
読売:租税特別措置・沖縄集団自決
産経:予算成立・沖縄集団自決
朝日:租税特別措置・沖縄集団自決
日経:租税特別措置・海外先物市場再編

朝日から。

>  野党の合意が得られなくても一般財源化は実現する、と首相は語った。だが、道路族を中心に自民党内の空気は冷ややかだ。このまま野党の歩み寄りがなければ首相は孤立し、せっかくの決断が空文化する恐れすらある。

これがもったいない話。
空文化しないためにも、民主は早急に議論取りまとめに動くべきだ。

2008/03/28(金)   福田の戯言が炸裂?

福田の戯言が昨日炸裂したのですが、あまりに私見(というか感情)が入ったので雑記のほうに書いておきました。
羽田総理以来かなぁ。あんなに見え見えの操り人形の総理大臣は。

毎日から。

> 一般財源化は小泉、安倍両政権でも実現できなかった。新提案には自民党の道路族からは早くも異論が出ており、党内調整も済んでいないようだ。そんな課題に福田首相が踏み込まざるを得なくなったのは、ねじれ国会がプラスに影響した結果だといえるのではなかろうか。

伊吹のコメントを聞いているとなんともいえない気分だった。
「首相にもあの程度の発言の自由はある」みたいなニュアンスだったもので。
操り人形なのがもう目に浮かぶようで・・・・
これも民主の追及の成果なのか。

いや、民主の追及の成果は、やはり道路の無駄遣いが次々と明らかになったことだろう。それに尽きる。
であるならば、そこだけを突き詰めていき、他では譲ることが党利、そして国民の利益にかなうのではないのか。
具体的には次の段(結論)。

> 31日まで、まだわずかに時間は残されている。次は民主党が歩み寄る番だ。
> 毎日新聞が既に提案しているように、暫定税率の延長を1年だけ認め、その間に衆院解散・総選挙を行い、有権者に判断を委ねる方法もある。土地売買にかかる登録免許税の減免措置など他の租税特別措置の扱いを含め、与野党合意を目指してもらいたい。

解散したら再議決カードもなくなるわけで、それによってもっと国会が混乱するのか、それとも国民のための国会に近づくのか。
租税特別措置が成立しなければ、日銀総裁人事とは比較にならないほど世界から総すかんを喰らうからね。
民主も自民がもっと歩み寄ってくるのを待つだけではなくて、事態打開に動いて欲しい。

今日の社説。

毎日:租税特別措置・一等空佐送検
読売:租税特別措置・豪雨被害
産経:租税特別措置・新銀行東京
朝日:租税特別措置・豪雨被害
日経:租税特別措置・一等空佐送検


(参考)商品相場
純金 936.50(▼12.30)
原油 105.62(▼ 1.96)

2008/03/27(木)   無責任な公明党

今日の社説。

毎日:租税特別措置・袴田事件
読売:新銀行東京・取り調べ録画
産経:租税特別措置・地価公示
朝日:新銀行東京・暴力団対策
日経:新銀行東京・パキスタン政局

朝日から。

>  新銀行発足の際、議会は「都も適切な経営監視に努める」という付帯決議をつけて出資を認めたはずだ。それが守られなかったにもかかわらず追加出資を認めたのは、筋が通らない。

今回も公明は追加出資に疑念的で、既存の銀行への併合を模索していた。
しかし新銀行に興味を示す銀行などなく、仕方なく連立を組む自民の追加出資案を承認せざるを得なかった。
そこで責任逃れのために、今回も新たに「追加出資分を毀損させない」という付帯決議をつけて、承認のための責任逃れの存在証明とした。

前回の付帯決議ですら守られていないのに、又新たに付帯決議を設けても意味を成さないだろうに。
結論ありきで物事を進めているようにしか思えない。
石原都知事をかばう自民の姿勢はもちろんのことだが、存在証明に走り保身しかできない公明にも、都民の視点が大きく欠けていると断罪せざるを得ない。

あの見通しで新銀行が再生すると本気で考えているのであれば、都知事、都幹部、そして自民公明の会派で400億円を追加出資すればよい。
都議の報酬は日本で最高なのだし。
再生後に得られる400億円以上の利益の約3割を懐に入れても構わない(資本金が1000億、都債が100億だから)。
自分の金を出すならともかく、無責任に都民の金を毀損させて責任を取らん、では政治は成り立たないだろう。

日経。

>  都議会の審議でもこうした疑問点は解消されなかった。銀行の新旧経営陣の参考人招致や金融の専門家らの意見を聴く公聴会を開く時間はあったはずだが、議会は実態の解明に向けた努力すら怠った。

石原都知事は旧経営陣の責任ばかり声高に論じていたけど、そのクセに旧経営陣を参考人招致するなどしなかったのはなぜなのだろうか?
旧経営陣に都合の悪いことを言われるのを恐れただけではないのだろうか?

結論。

>  都議1人の報酬は年間約1700万円と地方議会のなかで最高の水準である。それでこのありさまだ。新銀行の経営が今後改善しない場合、石原知事はもちろん、都議会はどう責任をとるつもりなのだろうか。

知らん、で突き通すに決まっている。
昨日も書いたけど、国民はすぐに忘れるものだからね。

(参考)商品相場
純金 948.80(△ 0.40)
原油 107.58(△ 1.68)

2008/03/26(水)   空転国会

与野党の調整がならず、国会でろくに論戦もしない日々が続いている。
とは言え、租特こそ成立の目処が立っていないものの、同様に税率の変更の危機を迎えていた関税法のほうなどでは週内採決の見込み。
焦点は揮発油税の取り扱いにかかっている。

民主は、揮発油税以外の税措置を延長する法案を提出済み。
これを通せばガソリンだけは値下げになるけど他は維持され、対外的にも面目が立つ。
自民は参院でこの法案が通ることがどういうわけか「与党案の否決」に値するとみなし、衆院で道路59兆円のための租特再可決も辞さない構え。
内閣府から疑問符がついていてもお構いなしらしい。
ここまで道路にこだわる理由が知りたい。

とは言え、民主のやり方だって、さっぱりわからない。
4月1日で一時的に揮発油税の暫定税率が切れたとしても、その後に60日ルールで自民がやり直すことは確実。日時は4月下旬だろう。
となれば、民主が要求するものは何一つ実現されないままで終わる。
それで、支持者に顔向けができるつもりでいるとしたら、甘すぎると思う。
対立路線に踏み込むのは結構だけど、そのせいで得られるはずのものも逃しているようにしか思えないからね。
小沢の思惑では与党による10年間再値上げが自民支持急落につながると踏んでいるんだろうけど、どちらかといえば最近は民主支持のほうが下落傾向だしね。
自民支持率はそんなに変わっていない。
福田支持率が変わっているだけなのだから。
結局選挙で負けたら前に「小泉という魔術師が出てきて・・・」みたいな愚痴をたれたみたいに終わるのかな。
だいたいその期待の選挙自体、来年秋までないかもしれない。民主に解散を決める権限がないのだから。
道路のために揮発油税を再値上げしても、すぐに国民は忘れる。
10年と期間が長いこともあるしね。
だいたい、つい最近までモメていた日銀総裁人事なんて、いまや空席でもほとんど誰も気にしてないぐらい。
日銀総裁が空席でも問題がないとばれてしまうと財務省なんかはとても困るんだろうけどね。


もう、どちらが悪いのか分からんね。
衆参ねじれが不幸なのか、与党が衆院であれだけの多数を握っていることが不幸なことなのか。
おいらは選挙のときにも書いたけど、さきの参院選で民主があれだけ躍進できたのは安倍内閣の自爆もあるにしても、国民が国会での真摯な論戦を期待していたからではないのだろうか。
いまや国会の論戦はなく、国対同士のやり取りで終わりだものね。
とは言え、日銀総裁人事のときは国対同士のやり取りすらなかったのだから、今は幾分ましかもしれない。

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今日の社説。

毎日:新銀行東京・独禁法改正
読売:租税特別措置・ヒューザー有罪
産経:新銀行東京・聖火リレー
朝日:租税特別措置・NHK委員会
日経:租税特別措置・ヒューザー有罪

朝日から。

>  福田首相が譲るべきは、政府の租税特措法案から「道路」関係を外した民主党の対案を受け入れることだ。道路財源を除く租特については、民主党も賛成する方針だ。すぐにも成立させられるではないか。
> それができないのはなぜか。与党の対応に問題がある。民主党の対案が参院で可決されれば政府案の否決とみなし、政府案を衆院の3分の2ですぐに再可決するとの構えをちらつかせているからだ。

> あまりにも常識からはずれた拡大解釈だ。憲法の規定からそこまで読み込むのは無理がある。

常識的にはそう思うのですが、そう思えない空気が漂っているのはなんなんだろうね?
個人的には現在の混乱の根本的原因は自民党のせいでも民主党のせいでもなく、財務省の責任だと思いますが。
総理を操れる時代になったからと言って、調子に乗りすぎです。

日経。

> いまの国会の状況は異常である。

いつも異常である。以上(笑)

(参考)商品相場
純金 949.20(△14.20)
原油 105.90(△ 4.68)

2008/03/25(火)   とっさに殺意?

今日の社説。

毎日:地価公示・土浦8人殺傷事件
読売:地価公示・土浦8人殺傷事件
産経:暫定税率・土浦8人殺傷事件
朝日:新銀行東京・土浦8人殺傷事件
日経:暫定税率・地価公示

土浦で無差別殺人が起こったが、肝を冷やすものだね。
「駅についてとっさに7,8人を殺そうと思った」って。
こんな犯人に巻き込まれてはたまらない。
警察も警察で、対応が後手後手だった。
取り逃がすわ、犯人に出頭されるわ、という始末。
治安はどんどんと悪くなる一方なのか・・・
その背景にあるものは一体何なのだろうか?

毎日の結論。

>  容疑者の動機解明には今後の捜査を待たねばならないが、社会への不満を背景にした通り魔事件は模倣犯を誘発しがちだ。いわゆる格差が広がれば多発する、との見方もある。全国の警察は今回を教訓に、対策を強化しなければならない。

格差社会が一因だと。

読売。

>  凶器の文化包丁は、「人を殺すため」に約2か月前に市内で購入していた。前から犯行を計画していた形跡がある。なぜ、こんな不気味な事件を起こしたのか。動機の徹底的な解明が必要だ

ちょっと弱い・・

産経は警察の不手際に焦点を当てるばかりで、事件の動機については何も記していない。


犯罪を減らすためには社会に対する満足度を高めないといけないと思うけど、どれほどまでやればいいものだろうか?
混迷する政治が凶悪犯罪の増加に寄与していると思うのは穿ちすぎだろうか?

(参考)商品相場
純金 935.00(△16.30)
原油 101.22(△ 0.36)

2008/03/24(月)   カットにも限度がある

福島の矢祭町で選挙。
議員手当ては日当3万円になり、330万円から90万円にまで減るという。
これまた極端だね。
財政難は分かるけど、だからと言って削りすぎなのでは?とも思う。
定数は10だから年に2400万円の経費節減。

あまり報酬がもらえないとなると、議員を断念する人も出るでしょうね。
他からの収入がないとやっていけないことから議員が金持ちばかりになったり、副業にうつつを抜かして議員としての活動がなおざりにされるという不安もある。
議員の質が下がれば、町民の生活の質も下がるわけだから・・・


似たようなのは大阪で見聞きしているけどね。
公務員の給料10%カット?とかいろいろと言われている。
人件費を削るのは結構。
だけど、あまり給与水準を下げることは、上述と同じことが起こると思うのよ。
職員を目指す人が減ってしまい、結局府民にそのしわ寄せが押し付ける。
警察官を目指す人がいなくなったら、治安はどれだけ悪化することか。
知事は資産ン億円というから、減俸もなにも気にならないでしょうが、普通の職員はそうではないからね。
人員数を減らすというのにはある線では納得するけど、給料は上がってもいいんじゃないか?
そのように思っています。
公務員が幸せでない社会で国民が幸せになれるわけがない。
国交省や防衛省に代表される横領とか使い込みとかは別だけどね。

今日の社説。

毎日:景気踊り場・荒れる中学
読売:裁判員制度・原子力白書
産経:プロ野球・秋田二児殺害事件
朝日:希望社会(22)
日経:市場再構築

(参考)商品相場
純金 918.70(▼ 1.30)
原油 100.86(▼ 0.98)

2008/03/23(日)   台湾で政権交代

今日の社説。

毎日:台湾総統選・暴力団対策
読売:台湾総統選・プロ野球
産経:台湾総統選・道路特定財源
朝日:台湾総統選・成人年齢論議
日経:台湾総統選・海自大量処分

いろんな国で政権交代が相次いで起こっている。
韓国もそうだし、オーストラリアもそう。
欧州もいっぱい政権交代が起こって、ブッシュの盟友は一人も残っていない。

台湾で政権交代が起こるのは8年ぶり。
数少ない親日国家だけに、大事にパイプを持っておきたいところ。
そういえば学研の地球儀問題とかもあったなぁ。
あの認識がいま向こうでどうなのか、気にかかるところではあるけど。


にしても、日本は政権交代が起こらないね。
レームダックと化した福田政権も、衆院解散には消極的。
そりゃ、解散してもあれだけの議席に上乗せできるかって言われれば、ほぼ絶対ありえないことだからね。
ということは、来年秋まで解散はなく、ねじれ国会はひたすら続く事態になるのかな・・・
最新の民意を反映していない衆議院が再議決を繰り返すことには違和感も強い。
いっそのこと衆院を解散して総選挙で与党が過半を取れば参院で過半をもつ民主の態度も変わると思うのだけど、楽観的過ぎるのかな?

与野党は揮発油税問題もそうだけど、前向きな解決に知恵を絞って欲しい。

2008/03/22(土)   いつまで道路?

今日の社説。

毎日:センバツ開幕・海自大量処分
読売:道路特定財源・海自大量処分
産経:道路特定財源・海自大量処分
朝日:道路特定財源・海自大量処分
日経:道路特定財源・日銀総裁代行

読売。

>  与党がまとめた法案修正の基本方針は、協議のたたき台として、十分検討対象になるものだ。
> 道路特定財源は、2009年度の税制の抜本改革にあわせ、一般財源化に向けて見直す。10年間で59兆円をつぎ込む道路整備中期計画は、新しい需要予測などをもとに作り直す――としている。

どこまで頭が悪いんだろうね?
読売は歴史に何を学んでいるのだろう?
つい先日の日銀総裁問題と同じで、なぜいままで具体的な修正案を全く出そうしない与党を責めないのだろう?
福田康夫首相はいったい何日を空費していると思っているのだろう?
期限が間近に迫っているから2008年分は据え置きが妥当なのですか?
そうですか・・・

道路特定財源としての揮発油税の位置づけにはとても納得できないのですが。
いい加減に道路を作るという方向性は改めるべきだ。

日経。

>  ただし日本は車への公租公課が著しく重い国だ。国と地方合わせ5兆4000億円の道路関係の税金のほか、費用が高い車検制度や、任意保険に入っていても加入させられる自動車損害賠償責任保険の制度もある。クルマは今や地方などでは必需品化した。その費用の軽減はガソリン税の引き下げ以外でもできるはずだ。

この結論には納得できないな。
その負担が著しく重いとは思わない。
自分が思うに、地域によって必需度が違うのだから、社会的負担も変わって当然だと思うんだけどネ。
いつまでも全国均一の負担を強いることが、かえって不公平になっている気がする。
都市部の車のほうがCO2排出も格段に多いのは明らかだし。

2008/03/21(金)   資産バブル減退

今日の社説。

毎日:道路特定財源・バスケ協会処分
読売:会計士インサイダー・秋田二児殺害事件
産経:イラク戦争5年
朝日:米金融危機・踏み字判決
日経:イラク戦争5年・CO2排出予測

商品市場の値下がりが目立っている。
資金が株式市場に流入することによる換金売りが目立った証拠だろうか。
市場の動向は教科書どおりに行かないことが多いのが難点だね。

(参考)商品相場
純金 920.00(▼25.30)
原油 101.84(▼ 2.64)

2008/03/20(木)   まさかが現実に

19日付けで前日銀総裁が任期満了で退任したが、混迷する国会にあって後継人事はついに成立しなかった。

正直言って福田首相が日銀総裁が空白でもたいしたことない、と思っているとしか思えませんね。
どうしても武藤を総裁に据えたいのだろう。
その武藤は前回だって総裁になる気まんまんだったのに、小泉構造改革のせいで出自だけで一蹴され、総裁になることができなかったんだから。
当時の内閣の調整役と言えば福田官房長官だった。
民主いわく「その時に5年後の総裁手形を切った」とも。
真偽はともかく、ありそうな話。


田波は武藤より4歳上。日銀の独立性を確保するための新日銀法成立に対して大蔵省の代表として抵抗した人物。
武藤もそうだけどね。
18日の質疑で詰め寄られ苦い表情をしていたね。
田波にしても、あるいは福井を続投させても、いずれ武藤総裁に切り替えるつもりなんだろう。
じゃなきゃ、相談もなしにあんなピンボケ人事に踏み込みませんよ。
武藤にしろ田波にしろ、福田首相と同じで財務省のいいなりになる人物。
民主が候補としてあげた中で財務省出身の黒田東彦(はるひこ)アジア開発銀総裁がいるけど、福田がこの案を呑まなかったのは黒田は武藤より1歳年下だから武藤に継げないためだろう。
入省時の成績と年次序列という二大弊害はいまだ、各省庁では厳然として存在しているからね。


それはともかく。
日銀総裁なんて、空席でもほとんど何の問題もない。
「首相空席よりはるかに緊急事態」という某製造業トップのコメントもあったけど、それは自社が円相場に収益を頼っているというポジショントークでしかないからね。
「早く円売り介入しろ」とでも正直に言ったらどうか。
確かに首相の空席もたいしたことはないのだけど・・・
となると、偉い人の席っていうのはなくてもいいということ?(笑)
冷静に考えれば、日銀総裁も首相も少しぐらい居なくても、なんの支障もないわけです。
日銀総裁は19日で退任したわけだけど、そのコメントをとってみても、あるいは福田首相の最近のコメントを取ってみても、どこかからの伝言みたいな、つまらない話ばかり。
いま、政治部の記者はコメントを取るのが楽でいいだろうなぁ。と思う。
経済部なんて平日は2時3時までだし朝は7時からなんだからw



福田首相は民主のせいと連呼しているけど、自身の責任はどう考えているのか。
「相手があることですから・・・」では、どうしようもないね。
相手を納得させるための協議をしたようには見受けられなかったけど・・・
それにしても日銀法を改正して衆院の優先をつけて、そして武藤総裁をごり押しするまで空席にするつもりなのだろうか?
60日ルールのことを考えれば、総裁の座は3ヶ月は空白になるわけで。
世界の中央銀行総裁の会議なども直近に控えており、そのころまでずっと「空白」だったら、さすがに諸外国もどうかと思うだろうに。



今回の件で分かったことがいくつかある。

○福田首相は完全に財務省の操り人形である。
○予算を前倒しで強行採決させたのは恐らくその財務省。
○武藤は何らかの理由で、今回日銀総裁になれるはずだった。
○福田首相は武藤総裁の実現のためだけに、今回の混乱を故意に招いた。
○日銀法が改正され日銀は建前上は独立しているはずだけど、実質上は財務省の出先機関になっている。
○福田首相が総裁人事で相談したのはほとんど額賀だけ。


で、村上ファンドから金を貰っていたFという爺さんが退職金で2億円以上貰うことにとてもではないが納得できないのですが。
本俸はともかく、退職金は全額返納すべきだ!

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今日は日本は休日ですが、米市場ではVISAが上場。
それまでの最高であるAT&Tの106億ドルを上回る、200億ドルもの資金調達。
この市場大混乱の時期にIPOなんて・・・と驚くのですが。
資金調達も少ない額になるし、それよりも何よりも痛いのは多くの個人投資家や機関投資家がVISA株を買うために、他の持ち株を手放すこと。
日本でも今後はゆうちょ銀などの上場が見込まれているけど、市場の資金を吸い上げる行為になるということをよくわかってもらいたいと思う。

今日の社説。

毎日:日銀総裁人事・秋田二児殺害事件
読売:日銀総裁人事・FRB利下げ
産経:日銀総裁人事
朝日:日銀総裁人事・秋田二児殺害事件
日経:日銀総裁人事・FRB利下げ

利下げということは、ドル安政策を取っているということ。
金融危機もあり、ドルの価値も下がり、という状況下において円相場が旧態依然としていられるわけがない。
大手製造業の為替介入期待は強いようですが、投機筋が利益を得るための格好のえじきになるのがオチだ。

それにしても半年で3%も金利が下がるのは異常である。
異常な事態が、商品市場に異変をもたらしていると思うのは考えすぎなのか?
金はトロイオンスで1000ドルを突破し、原油もバレルで110ドルが見える水準で彷徨っている。
今回の一層の金融緩和でFF金利が2.25%、物価上昇率が2.30%。
マイナス金利状態に陥ってしまった。
この異常な金融政策が更なる資源インフレを招くことを危惧しています。

(参考)商品相場
純金 945.30(▼59.00)
原油 104.48(▼ 4.94)

2008/03/19(水)   わらしべ長者の田波伝説?

日銀総裁に田波案が出たことには驚いた。
ノーパンしゃぶしゃぶの人だよね。
もともとは斉藤次郎というお偉いさんの大蔵省事務次官に嫌われたとかで、傍流に流された人だったんだよね。
大蔵省の不祥事で武藤が更迭されて、その後の組織人事で事務次官になれた人。
で、今回も武藤がどこかに飛んで、日銀総裁になれる・・・と?
どこまでこの人の人生は恵まれているのだろう?

今月13日にさらっと書いた。

> 福田首相自体、財務省にあやつられているようなものなのにさ。

これがこの問題の原点なんだね。
福田赳夫は大蔵官僚出自。
そのため、大蔵省(現財務省)にとても甘い。
というより、その言いなりになっている。

福田はごり押しで武藤案を出した。
もともとはこの案は、財務省から出されたもの。
財金分離なんて、とんでもない話だね。
完全に密着しているもの。
福田首相は「金融と財政は連携を十分に取らないと、日本経済はうまくいかない。両方を理解できる人は簡単にはいない。」って言っている。
連携を取ることと、操られることは別物なのですが。
武藤案が潰れた後は、やっぱりまた大蔵次官の田波を起用しようとした。
これも財務省の人選だね。間違いない。
要は、福田=財務省というラインと民主党が次期総裁をめぐって戦っているのだ。

ってことに、田波起用まで気づけない自分が情けないけど(苦笑)


田波はどんな人なのかよくわからない。
能力も未知数。発言も全く目立たない。
ただ、財務省から送り込まれた格好となると、やっぱり財金分離が問題になるね。
金利水準がいつまでたっても正常化しない。
財務省は金利が上がったら困るもの。いまでもぎりぎりの水準で国債をやり繰りしているのだから。
福井の利上げへの腰の引けた姿勢は本当に許しがたいものだった。
特に許せないのは去年1月の利上げ見送り。
大ニュースになり、日銀総裁の独立性が疑われたものだ。
そりゃそうだ。独立なんてしていないんだもの。
財金癒着のもと、日銀にプレッシャーをかけて利上げを防ぎ、国債をやり繰りして道路関係のチェックを甘めにするのが財務省の仕事みたいなものなの?

そういや、奥田経団連会長の名も取りざたされていたような?
本人は大穴とか言っていたけど。
経営の能力は分かっても金融政策の能力は分からないので、なんともいいようがないけどね。
山口副総裁とか白川氏の昇格案とか、いくらでも手の打ちようはあるだろうに。
いつまで与野党は迷走しているのだろう?
とりわけ、福田首相が17日を無為に過ごしたことが信じられなく、許しがたいことです。

産経の記事から。参考までに。

>  日銀総裁人事で、福田康夫首相が18日国会に示した「セカンドベスト」は再び旧大蔵(財務)事務次官経験者の田波耕治氏だった。参院第一党の民主党には「武藤敏郎副総裁と同じタイプ」(鳩山由紀夫幹事長)としか映らなかった。日銀総裁ポストを死守したい財務省の強い意向が反映されたとみられ、官僚に甘いとされる首相の主体性のなさを浮き彫りにした。民主党の空気を読み切れない「孤独の首相」の判断が、迷走劇に拍車をかけた。

産経の社説にはこういう視点が出ないからなぁ。惜しい。
いま、自民で一番大変なのは大島だろうね。
3月上旬のはずだった予算案審議を2月末に切り替えたのも、額賀や財務省が福田にそうするよう吹聴したからだろう。
大島は泥ばかり被らされて。大変だね。
予算の確立やポストの確保に懸命になる財務省の人たちの姿に、国民を顧みる謙虚な姿勢は微塵も見えないのが悲しいところです。
たすきがけ人事は新日銀法で終わったのではなかったのだろうか?
福田が大嫌いな安倍の強行採決路線を踏襲したことが今の事態を招いていることに政府が気づくのはいったいいつになるんだろう?

今日の社説。

毎日:日銀総裁人事・海洋基本計画
読売:日銀総裁人事・踏み字判決
産経:日銀総裁人事・海洋基本計画
朝日:日銀総裁人事・ラサ騒動
日経:日銀総裁人事・ラサ騒動

毎日から。

>  福田首相は民間人の起用も検討したが固辞されたとの報道もあり、ここに至る経緯はさらに検証しなければならない。だが、財務省に足場がない限り、日銀総裁を務めるのは難しいと首相が考えているのは間違いないと思われる。

これってどう考えても奥田のことでしょ?
違うのかな?

>  私たちは衆参のねじれ状況を踏まえ、与野党ともに謙虚になるべきだと主張してきた。日銀総裁空席という事態を本当に避けたいと首相が考えるのだとすれば、もっと知恵をしぼるべきだった。裏を返せば、当面、空席でもやむを得ないと首相が考えているとしか思えない。

17日を空費したり、武藤案にこだわったり、本当に首相は空席になることをなんとも思っていないんだろう。
あのテレビインタビューのコメントには呆れたよ。「えっ?反対なの?」って。
首相が野党の動向も知らぬとは。
全部を伊吹、額賀、大島あたりに丸投げしているようにしか映らない。

産経。

>  ねじれ現象の限界があるとはいえ、人事をめぐる政府・与党の迷走は目に余る。同時に、中央銀行総裁のポストを政局の思惑でもてあそぶような態度をとる民主党は、参院第一党の責任を果たしているとはいえない。

出自にこだわるのは民主だけでなく、福田総裁もなのですが?

>  任期切れが迫るなかで、同意を見込めない手続きを繰り返すなら、問題である。人事の調整能力に欠けていると言わざるを得ない。民主党も総裁空席の回避に向けた前向きな取り組みが見られなかった。きわめて残念だ。

民主が人事権を持っているのならもっといい人を起用したと思うんですけどね。
少なくともこんな喧嘩を売るような提案はしない。

2008/03/18(火)   約2兆が1週間で消えた

今日の社説。

毎日:株安ドル安・日銀総裁人事
読売:ラサ騒動・日銀総裁人事
産経:ラサ騒動・日銀総裁人事
朝日:イラク戦争5年
日経:日銀総裁人事

ベアー・スターンズをJPモルガンが救済合併することに決まった。
買収価格が異常すぎて波紋を広げている。
なんと一株2ドル。
1年前まで100ドル前後で、昨日でさえ1株30.85ドルの値がついていた銘柄が、たったの2ドルで身売り。
純資産残高を考えれば明らかに債務超過になっているね。
その債務はいくらなのか、ってのが計算できないから潰れてしまった・・・と。

にしても、噂だけでここまで金融機関がダメになるとはなぁ。
たった7日前、ベアーには1兆8000億円の手許資金があった。
しかしそれが運転資金のある証拠と判断されず、それどころか取引の清算のためその現金をひっきりなしに要求される始末。
噂から7日たって、ベアーの手許には「ほとんど完全に資金がない」状態になってしまった。

うーむ。
1兆8000億円だからね、1兆8000億。
取引の規模に驚くばかりだよ。

2008/03/17(月)   滝野川信金に資金注入

17日の社説。

毎日:イラク戦争5年
読売:イラク戦争5年
産経:博士号金銭収受・中国情報統制
朝日:希望社会(21)
日経:洞爺湖サミット・米朝協議

滝野川信金がサブプライムで損失を出し、信金中金などから資金注入を受けることが発表された。
驚いたのなんの。
みずほみたいなメガバンクとか、新生銀みたいな投資銀行がサブプライムに手を出すのなら分かるけど、信金って言えば地域の小金融機関なのだもの。
地元の企業からの資金要請にくまなく応じるのが信金の役割みたいなもんだ。
そんなところが地元の企業に融資することもせずに、預金として預かったお金でサブプライム商品なんて買って、しかも大赤字まで計上。
景気の回復に伴って大手銀、地元地銀の攻勢に遭ったせいなのだろうか。
背景にはいろいろとあるんだろうけど、あまりにも本末転倒なことかと思います。
やはり金融機関は、設立当初の目的を果たさないとね。

ね、石原都知事?

2008/03/16(日)   猛牛のような景気の牽引車を求む

今日の社説。

毎日:ラサ騒動・春闘
読売:年金問題・学校裏サイト
産経:ラサ騒動・急患拒否
朝日:ラサ騒動・年金問題
日経:ラサ騒動・FRB証券会社救済

日経。FRBが信用収縮で急に危機に置かれたベアー・スターンズの救済に動いた問題。
こういうのを見ると株価が下落するのも無理はない。
先週まで何の問題もなかった企業が、今週はいきなり破綻の危機に陥っているのだもの。

> 大統領選を控え、ブッシュ政権は不人気な公的資金問題を封印している。いきおい市場の不安心理は募り、FRBが必要とする利下げばかり大幅なものとなる。このままではベアーを助けても、投資家や経営者のベア(弱気)心理は晴れない。

誰がうまいことを言えと言ったのだろうか(爆笑)

2008/03/15(土)   円高ではなくてドル安

今日の社説。

毎日:年金問題・横浜事件
読売:日銀総裁人事・横浜事件
産経:年金問題・ドル暴落
朝日:日銀総裁人事・横浜事件
日経:年金問題・ドル暴落

円高という社説に非常に違和感を感じる。
昨日も書いたけど、円高というよりはドル安だろうに。
ユーロなんて対円で100円強だったころもあったというのに、いまはあいかわらず150円台。
オーストラリアドルだって60〜70円台だったのが、いまは95〜100円で推移している。
どこが円高なのか、さっぱりわからない。

世界的に見れば、ドルと円が売られているのだ。
昨今の相場はその二弱通貨の力関係が揺らいでいるだけの話で、その他の通貨に対してどうなのか、指摘する社説が少ないことに驚くね。

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にしても昨日の舛添答弁は、国民をなめているとしか思えなかった。
許せない。

2008/03/14(金)   1000ドルの金に100円割れのドル

前門の虎に後門の狼という印象でしょうか。
額賀が指摘していたように、円高ではない。ただのドル安なのだ。
円高のおかげで原材料費が下がって、採算ラインが好転する企業も多いと思うのだけどね。
例えば東電。原発の不祥事が絡み、ものすごいコスト高に見舞われている。
円高がなければ電力価格にすべてを転嫁できたかどうか分からない。

揮発油税問題もどうなるのかねぇ。
軽油にはすでに買い控えの動きが出ているという。
ガソリンと違って、4月1日から値下げされてしまうからね。
法案が期限切れしてもせいぜい10日ほどなのでしょうが、その間に運送業をはじめ、1〜2か月分ぐらいは入れそうだね。
減収幅は3000億円ぐらいになるのかなぁ。

ま、車なんて高級品を買うことができない貧乏なこの身には関係のないことですが(笑)

なにはともあれ、今は相場が悲観一色なせいか、それともメディアがトヨタ社長の渡辺とか経団連会長の御手洗とかのコメントばかりとってくるせいなのか、円高に関するマイナス報道が目立ちすぎます。
もっと、いい方向に捕らえようとしませんか?

日経のこの記事にうけてしまった。

>  カーライル・キャピタルが過去7営業日で受けた4億ドルを上回る追加担保の差し入れ請求に対応できなかった結果、金融機関が担保の住宅ローン担保証券(RMBS)の差し押さえに動いたとしている。カーライル・キャピタルは12日までに、約166億ドルの負債が債務不履行になったとしている。

差し押さえても売れないっていうのに(苦笑)

今日の社説。

毎日:ドル暴落・防衛省暴言
読売:ドル暴落・春闘
産経:米中密談・春闘
朝日:日中首脳会談・春闘
日経:新銀行東京・日銀総裁人事

2008/03/13(木)   日銀総裁人事

今日の社説。

毎日:日銀総裁人事・新銀行東京
読売:日銀総裁人事・欧米中銀連携
産経:日銀総裁人事・新銀行東京
朝日:日銀総裁人事・きぼう打ち上げ
日経:日銀総裁人事・渋い賃上げ

産経から。
>  ベストのものとして出した以上、差し替えることは自己矛盾につながる。武藤氏の昇格を断念した場合、きわめて重要な人事案件で野党の拒否権を認めるという前例を残す結果にもなりかねない。

実際に拒否権を持っているのに認めないということなのだろうか。
99年に参院自民党が衆参の権限を同じにしたはずですが・・・
だいたい与党のベストと野党のベストが一致しないことは当たり前で、差し替えに自己矛盾もなにもないだろうに。
与野党会談で合意がみられたなら同じ人事案の再提示も分かりますが、そうでもないのに同じ人事案を出してどうするのだろう。
野党が納得できる人選をしないといけない。

>  国会同意人事という制度がある以上、政党が各人事案で賛否を判断するのはよいとしても、日銀総裁の不在という重大な事態を招いてまで不同意を貫くほどの反対理由なのか。説得力はまったくない。

5年も交代されられないとなると、慎重に適任者を選ぶ必要があると思いますけどね。
一度否決されたら総裁の座が空席になるというとても遅いタイミングで人事案を出した与党の責任にはなぜ触れないのだろう。

読売。

>  1998年に施行された新日銀法で、日銀の政府からの独立性は強化された。

関連法整備により中立が担保されたという論理は、福井総裁の村上ファンド問題や現在の低金利などを見ていると正しくないとしかいえない。
建前の演説とか、建前の中立性を持ち出してどうするんだろう。
福田首相自体、財務省にあやつられているようなものなのにさ。

日経。

>  米欧中銀の連携で金融機関の資金繰りが一時的に緩和しても、油断はできない。米金融機関は短期金融市場で深刻な資金の流出超過に見舞われている。短期市場で資金が調達できないのは、1997年ごろの邦銀をほうふつさせる異常事態だ。

うわぁ、これは懐かしい昔話。
のはずが、現在進行形のところに恐ろしさを感じる。
もうそろそろ来る期末越しの資金を確保させるために無担保コール市場に何十兆って出したんだっけ。

2008/03/12(水)   新銀行は清算を

フライング社説。

今日の社説は日銀総裁人事か新銀行東京で決まりだとは思う。
日銀総裁人事は与党の非が明らかなので打ち切って、新銀行東京のこと。

昨日の予算委員会での答弁で、ペイオフになれば連鎖倒産になるから追加出資が必要、と答弁していた。
どんな責任逃れなのかと・・・・

そもそも、国民負担を抑えるためにペイオフをしたのではなかったのか。
際限なく金融機関の破綻の尻拭いをしていれば、健全な経営の金融機関も悪くなっていく。
銀行預金だって広義では投資の一部。
預けた銀行が融資に回して利子以上の金額を稼ぐために使うのだからね。
社会に資金を出しておいて全額を保護するなど、資本主義のやることではない。
ただ、信用問題で取り付け騒ぎのようなことが起こらないよう、1000万円までは全額保護するということになったのではなかったのか。

9610件が連鎖倒産すると言っているけど、この中に実質的に倒産状態になっている企業ってのは少なくないと思う。
元からその状態の企業が潰れることは「連鎖」とは言わない。
477億円の預金が保護対象外になるとも言っていた。
だからどうしたの?という感じなのですが。
それは自己責任。
あんなに宣伝費をかけて全面広告とかまでして、金利1%。
他の金融機関の金利と較べれば、違和感は言わずと知れていた。
同時期、他の金融機関の金利は0.05〜0.07%ぐらいだった。
宣伝では同様の1%というものも少なくはなかったけど、銀行側の収益は抱き合わせの投信販売や外貨定期など、別の取引の手数料で担保されていた。
新銀行東京に預けた富裕な投資家たちは収益の担保もなく1%もの高金利をつけることをおかしいと思わないといけなかったはずである。

都側の説明は「国民経済上、多大な損失が発生することは疑いない」

意味が分からない。
新銀行が存在し続けることが国民経済にさらに多大な損害を及ぼす可能性のほうが極めて高いにもかかわらず、なぜこんな短絡的な結論になるのか。
もう新銀行東京は、対外的な信用を完全になくしている状態である。
東京都というバックボーンに期待していた都民をはじめとした国民たちは、いまの石原都知事の言動を見て預金を積み増そうと思ったりするだろうか?

産経の記事から。

>  新銀行が事業清算(自主廃業)することも考えられるが、払い戻しが殺到した場合、都が約1000億円を用意する必要がある。過去の破綻金融機関の例から試算すると、「約1000億円の焦げ付きが新たに発生する」といい、この損失を都が負うことになるという。

要するに都が焦げ付きの責任を負わないといけないから、そうさせないべく400億円を追加出資するということ?

しかしながら400億円を追加出資しても、ペイオフの対象外の預金は477億円もあるわけで、みんなこの人たちは預金の縮小や口座の解約に向かうことは間違いない。
その流れが波及すれば取り付け騒ぎでみんな同じことをするわけで、結局事業で焦げ付きを生じることは避けられないわけだ。


まとめると・・・

-> 新銀行が破綻する→東京都の追加損失はゼロ。ただし、連鎖倒産するからダメ

なので、

-> 新銀行東京に増資する→東京都の追加損失は一時的には更に増えると見込まれるが、四年後には再生している。なぜなら、融資を4分の1にすることで収益が2倍になるから。

なんで??

増資したところで預金の引き出しのためだけに使われて終わりのように思えるのですが。
連鎖倒産は都の責任で、できれば避けるべきという見解は理解できる。
とは言え、都民の意向も無視して、ビジョンもないまま増資したって、将来の悲劇が増幅されるだけだとしかいえない。
新銀行は一刻も早く事業を清算して、その後の混乱を最小限に打つための手を考えるべきだと思う。

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毎日:日銀総裁人事・きぼう打ち上げ
読売:新銀行東京・きぼう打ち上げ
産経:日銀総裁人事・きぼう打ち上げ
朝日:日銀総裁人事・新銀行東京
日経:日銀総裁人事・きぼう打ち上げ

毎日の社説から。

>  日銀の正副総裁は衆参両院の同意を得て、内閣が任命することになっている。事態を収拾するため、政府が野党の同意を得られる人選を提示し直すのも一つの方法だが、それでは事実上、人事権そのものを野党が持つことになるとの指摘が与党側にはある。

その指摘は正しくない。
野党には人選の権利がないのだから、どうやって人事権を持つのかと。
与党の議員ってどこまでアホなのかと。

>  既に指摘した通り、私たちは「武藤総裁」は相対的に安定感のある人事だと考えている。「財金分離」も日銀法改正などにより、一定程度担保されたと認識している。質疑を見る限り新たにこれを真っ向から拒否する理由は見当たらない。

質疑って非公開なんじゃなかったっけ?
糸川(国民新)のコメントなどからするに少なくとも、すべては公開されていないはず。
その糸川氏いわく武藤は「日本経済は(5年前より)素晴らしくよくなっている」と言ったとか。
違和感を持つのも当然のこと。
その状態でありながらなぜ、公定歩合は0.50%にとどまっているのか強く知りたい。
0.50%になった後に利上げに賛成したのは水野温氏氏だけだ。
夏のサブプライム問題のせいで経済は減衰しているのに「素晴らしくよくなっている」のだから、なぜもっと早く利上げを提示しないのか疑うね。
少なくとも福井が辞めるまでに公定歩合を1%にするというのは市場のコンセンサスだった。
金利を上げなかったことは財務省の意向を汲んでいるといわれても仕方ないだろう。
答弁の景況認識と副総裁時代の政策が完全に矛盾していると言わざるを得ません。
自分は財金分離はどうでもいいとは言わないがさほど重視していませんが、財金分離の面でも問題があるかと思う。
なにせ福井総裁なんて村上問題で辞めなかったから与党に恩を売られたような感じになったからね。
日銀総裁が政府に恩を売られて独立性を維持できるのかと。
それと同じことをしてどうするのかと。

毎日の社説に戻ると、「相対的に」安定なだけでは、力量を疑問視する反対意見を説得することはできないと考える。

> やはり野党が人事を覆すには、大多数の国民が納得できる相応の理由がいるのではないか。

この国民を納得させるのは至難の業だね。
金融政策のツケをもろに受ける高齢者を主な対象とした意見聴取でもすればいいのに。
日銀総裁はよかったかどうか、とか。
低く見積もっても過半は反対ではなかろうか。

毎日の記事から。

> 次期総裁選びは、政府・与党の候補者提示が遅れたこともあり、民主党など野党が反発した。国会の論点は、元財務事務次官という武藤氏のキャリアに着目した「財政と金融政策の分離問題」に集中した。11日の所信聴取でも、政策金利が年0.5%と利下げ余地の乏しい日銀が、米国の景気後退懸念の高まりと国内景気の減速にどう対応するかなど、政策論議はほとんどなかった。

政策論議をして欲しいと思うのはおいらだけかと思ったが・・(笑)

> 市場からは「武藤氏の発言だけを見れば後継総裁として問題はないはず。もっと早く所信聴取を行うべきだった」と、日銀総裁人事を政局化させた政府の対応のまずさを批判する声も出る。

与党の強引な国会運営を責める声って少ないよね。
安倍時代から際立つようになったけど、最近の与党は横暴すぎます。

> 民主党など野党が11日夜、「武藤総裁昇格案」に不同意の方針を決めたことで、福井現総裁の任期切れの19日までに後継が決まらない「総裁空席」の恐れが現実味を帯びてきた。市場では「国際的に『日本の政治は異常』とのイメージを与え、株安リスクが高まるだろう」(野村証券金融経済研・木内登英氏)という見方も出ている。

人事案には関係ないけどさ、証券業界の人間もいい加減に株安を政治だけのせいにするのはやめないといけないと思うのだけど。
政治のリーダーシップのなさは分かるけど、自分たちも市場を食い物にしているのに。

朝日の社説から。

>  このまま突き進めば、民主党も返り血を浴びかねない。円高と株安が連鎖的に続く不安定な経済情勢を見れば、日銀総裁人事が混迷するマイナスは大きい。まして空席になるとすれば、首相の責任だけでなく、民主党も責めを負わねばなるまい。
> むしろ、国民の多くが野党に期待するものは別のところにあるのではないか。それはガソリン暫定税率や道路特定財源の固い岩盤に穴をあけ、納得できる修正案をまとめることだ。

これは同意します。
でも、日銀総裁人事って個人的には非常に重要なイベントなんだけど、国民のほとんどはそうは思っていませんよね。
だからこの朝日みたいな結論になるのかな・・・と。

>  もう一度、民主党に問いたい。ここが政権とことを構える勝負どころなのか。大局的な判断をすべき時だ。

1月の岡田副代表の発言などを聞いても、民主党には金融政策に関して明るい人がいっぱいいると思うよ。
国民のほとんどはここは力を入れるべきところとは思わないだろうけど、おいらはそうは思わない。

でも、これはだめ。

>  国会の所信聴取で、武藤氏は日銀の独立性の確保を明快な言葉で語ったし、副総裁としての5年間にそれを疑わせるような言動はうかがえなかった。金利政策にしても、福井総裁の下でのことであり、基本的にはデフレ脱却のためのやむを得ない策だったと私たちは考える。

ああいわなければ総裁になれないのにその陳腐な言葉を「明快な言葉」と形容するのはどうかと。
それに、金融政策についても言うと、個人的には超低金利政策も疑問だったけど、まだこれを是とする論調は納得できる。
しかしながら、その後の利上げの段階における金融政策をみると、利上げが2回にとどまったことは武藤の答弁と明らかに矛盾していました。
経済の現況を見る目がないのに、総裁にさせてどうするのかと思うのですが。

日経。

>  福井俊彦総裁の任期が今月19日に迫り、残された日数は少なくなった。総裁空席となれば、内外の金融市場などの混乱は避けられず、国際社会での日本への信頼感が失墜しかねない。日銀総裁人事がここまで混迷した責任の一端は、福田康夫首相にもある。もっと早く提示することはできたはずだ。
> 国会の同意人事は、衆参両院で多数の同意を得る必要がある。他の野党も「武藤総裁」阻止で足並みをそろえ、参院本会議で採決すれば不同意の公算が大きい。互いに突っ張り合うだけでは不毛である。与党と民主党は党首会談などで事態打開に動くときだ。

なぜ人事の提示がこれだけ遅れたのかについて説明を聞きたいものですね。
事態打開を図れなければ、やっぱり福田氏の力量のなさゆえとしか思えないですが。

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正直言って、人事がまとまらないことは市場では織り込み済みではないのかと。
野党の戦略を全面的に支持するわけではないけど、近年の与党の暴挙ぶりは目に余ります。

2008/03/11(火)   大本営時代

今日の社説。

毎日:国交省不祥事・マラソン五輪代表
読売:外貨準備高・課徴金勧告
産経:国交省不祥事・マラソン五輪代表
朝日:捕鯨問題・独禁法改正案
日経:防衛省幹部暴言・世界市場下落

日経から。石破防衛大臣と増田次官が会見を減らしたいと述べたことについて。

> 石破氏らは会見削減の理由を(1)イージス艦事故での説明が会見者によって二転三転した(2)7人の会見は他省に比べ多い――などと説明する。

意味がよく分からない。

> ともに理由にならない。第1に、事故が起きた時に情報が交錯するのは普通であり、それを根拠に普段から定例会見を減らしておこうと考えるのは論理の飛躍である。(略)
> 第2に、他省と回数を単純比較する形式論理には意味がない。まるめて言えば、定員27万人、予算5兆円近い防衛省は、日本最大の役所だ。報道すべき情報も多い。一方、例えば外務省は6000人、7000億円以下だ。数字に着目する防衛省の形式論理を逆用すれば、会見回数は他省よりも1ケタ多く必要になる。

そうねぇ。70回とは言わずとも50回は会見してもらわないと。
特に先般の事件に関しては、進展が全然見られないもの。
なぜ情報がこんなに小出しで、間違っていて、しかも途中からは全くでなくなるのか、全く理解できません。

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あとは、日経のもうひとつの社説と読売の外貨準備高の社説が目立ったかな。
両者の根は同じで、どういう切り口で見るかの問題だけ。
まぁ、原油や資金など(株式もか)市場を混乱させているのは働きもしない、ただの金持ちのせいなんだけどね。
経済成長がせいぜい数%しかないのに、何十%もの運用益を求めるファンドが世の中には山ほどあるのだもの。
自分たちでバブルを起こして自分たちで収斂させているわけだ。
富裕層が痛い目をみないと、世界経済はよくならないかもしれない。

それと、最近は御手洗のおっさんもそうだけど福井のおっさんが特に、この期に及んで余計なことばかり言っている気がするんだけど。
早く消えて欲しい。

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その日銀総裁人事。
所信表明を聞いたけど、あんな丸暗記みたいな文章しかいえない人間が中央銀行の総裁になんかなったら、もう末期だよ。
能力のなさに加えて立場上の問題がありああいうことしか言えないのにもかかわらず、あれを絶賛する首相はじめ自民の幹部の発言には耳を疑ったね。
話が観念的過ぎる。どこがすばらしいのか、さっぱり分からない。
具体像がなさすぎだし、自分たちの金融政策のまずさの反省すらしていない。
財金分離とかそういう問題じゃない。力量がなさすぎ。
全くなにもしていない副総裁5年の経歴だけで総裁に推す神経は本気なのか。

民主は当然反対の構えだけど、副総裁の伊藤氏案にも持論のまずさから反対している。当然のことだけどね。
白川氏の副総裁には賛成しているあたり、何でも反対ってわけではないと思う。
少なくとも自民よりはよっぽど国民のことを考えてくれていると思うよ。
日銀総裁には野党が主張するように、武藤以外の人間がなったほうが、きっと日本にとっていいと思う。
あろうことか自民は武藤案が否決されても再提示とか(by 伊吹文明)。
現実逃避のこどもかよ、と思った。
総裁人事が白紙になって総裁が不在になれば民主のせい、って論理は意味を成さない。
責任転嫁もいいところだよ。
だいたい福井の続投案が全く出ないあたり、前回の自民の人事案は根本的に間違っていたと断言できる。
自分たちの過去の人事案への反省はどこにいったんだよ!?

私見だけど、白川総裁案はどうだろう。
力量は充分だし、問題は日銀理事時代からブランクがあることだけ。
グリーンスパンだってバーナンキだって、みんな最初はうまくいっていなかったこととかを思えば、白川案もいいものだと思うのだけどね。

2008/03/10(月)   新銀行東京

今日の社説。

毎日:社会保障抑制・日雇い派遣
読売:国の出先機関・金商法
産経:インサイダー・高齢者医療
朝日:希望社会(20)
日経:電機再編・悪質商法

新銀行東京の決算がすごい。
予想以上の悪さ。
経営陣があほな経営をしたせいでこんなのになった、って言うのは勝手だけどさ、任命責任とかはどうでもいいのかよ!って思った。
石原は議会で任命責任を問われると自分だけでは何もできないといい、まるで議会も連帯責任にあるかのような答弁。挙句の果てには旧経営陣の奥田碩(経団連名誉会長)らに任命責任を転嫁するかのような答弁。

昨12月には追加出資はしないと言ったのにもかかわらず、あれからいろいろとわかってきた、とか、意味が分からない。
内部調査は今回初めてしたとか、どんな経営なのかと。
東京都としての責任、知事としての責任は全く認めない。
4年後の再生というのにも論拠もない。
四選に出ないから4年さえ延ばせば関係ない、ってところなのか。

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そもそも、銀行ってのは設立後3年で黒字にしなければいけないという銀行法の規定があるわけですよ。
それは3年経っても未だに赤字なら、いずれ信用問題とかがくすぶるということを反映しているからです。
で、不幸ながらその懸念どおりになった。
4年たってこの有様で、さらに4年で立て直すとか、意味が分からない。
監督官庁である金融庁は、いい加減な再建計画にダメを押さないといけないと思うよ。
400億円を追加出資して墜落寸前の新銀行を立て直すなら、400億円を追加出資して全く違う新銀行を作ったほうがうまくいくかもしれない。
それぐらい新銀行東京ってのは恐ろしい経営状態になっているということです。

2008/03/09(日)   

9日の社説。

毎日:代理出産・国際連帯税
読売:中国全人代・環境有識者会議
産経:東京大空襲・はしか流行
朝日:暴力団地上げ・マイクロソフト
日経:独禁法改正案・捕鯨問題

2008/03/08(土)   日銀総裁人事を軽視しているのは与党である

今日の社説。

毎日:日銀総裁人事・教科書検定
読売:日銀総裁人事・米大統領選
産経:日銀総裁人事・代理出産
朝日:日銀総裁人事・代理出産
日経:日銀総裁人事・薬害エイズ

朝日の社説から。

>  今回の人事案は、与野党対立で国会が空転する最悪のタイミングで示された。
> 政府・与党は「日銀総裁の空白は絶対に許されない」といいながら、衆院で予算案などの採決を強行してこんな状況にしてしまった。わざわざ野党を刺激したセンスを疑わざるを得ない。

予算の話にしても、道路の話にしても、日銀総裁の話にしても、自分たちは日程を逆算して強引に押し通そうとしている。
それに野党が反発するのは当然のこと。
なのに、野党が同じことをしようとしたら与党は反発するのな。
意味が理解できない。どれだけ子供なのかと。
衆参両方で過半数を握っていた時代はもうとっくに終わっているのに、なぜ同じようにしか政治を進めることができないのだろう。

今だって民主は「日銀総裁人事は出すな」って言っているのに、自民が強硬に出した。
無視して出すぐらいなら、もっと早く出せば人事が混乱する事態は避けられたのではないのだろうか。
なにせ与党による武藤昇格案なんて新しくもなんともない、去年から決まっていたのだから。

> 案の定、民主党の幹部からは採決強行を理由に「武藤氏を受け入れることは100%なくなった」との声が聞かれたが、これも行きすぎた発言だ。国会運営や政局で与党との駆け引きが大事なのは理解できるが、中央銀行のトップ人事をそうした思惑だけから考えるのは控えるべきだ。
> 同意しないのなら、それに値する理由を示さねばならない。せっかく与野党で合意し、総裁候補から所信を聞く仕組みを作った国会だ。じっくり吟味して、大局に立った結論を出してもらいたい。

金財(金融と財政)分離は理由にならないという声も聞く。
でも武藤昇格案はそういう原則論の問題ではなくて、能力がなくてだめなんだよね。
福井の二の舞をしてどうするのかと。
実務経験こそあるようにみえても、そこは福井総裁と同じ。
なにもしてない。
経済が動いたときに判断できる能力とかが実証されたわけではないからね。
能力も未知数。
もっと、野党も同意できる人材を探して与党が連れてくればいいだけの話のように思えるが。
なにせ、野党には人材を選ぶ権利がないのだもの。
長い間時間をかけて提示を引っ張って、結局最初の案でした、じゃ、これまで何に時間を空費してたのかと詰問されて然るべしだろう。

2008/03/07(金)   日銀総裁人事

与党が民主党の反発にあってだめとわかっていながら武藤氏を提案したことが、なんとも言えないんだけど・・・・
白川さんならともかく。
知名度では、白川さんのほうが上だろうに。
与党や財界との調整能力とか、そんなに大事とは思わないんだけど。

自分としては経験とパイプより、知名度と知識を優先したいところ。
経験ったって副総裁としての経験だけだしね。

にしても、この話って2月20日ぐらいに人事を提示するんじゃなかったんだっけ?
なんでこんなに人材提示が遅れるのか、理解できないのですが。
この遅いタイミングで提示されても、反対したら日銀総裁の座が空白になるのは避けられない。
で、そのせいで経済が混乱したら民主党のせいだとして、同党が国内外から叩かれる。
だから、このタイミングまでずらしたようにしか、思えないんだよなぁ。
姑息だね。

予算を衆院で通した時期といい、今回の人材提示の(故意)遅延といい、与党に野党の審議拒否戦術とかを非難する権利があるのかと思う。
私見ながら言えば総裁人事がつぶれても与党の責任としか思えないが、巷ではおそらく少数派なんだろうなぁ。
まさに与党の思う壺、ってわけですな。

そういや民主には山口副総裁を推す声もあったような気がする。
力量はどうなのか知らないけど、堅物という評判。
速水ー福井ってきて武藤じゃねぇ。芸がないというか、なんというか。
功績のない系譜を継いでどうするんだろう。

今日の社説。

毎日:住基ネット訴訟・米大統領選
読売:住基ネット訴訟・道路特定財源
産経:住基ネット訴訟・中国全人代
朝日:住基ネット訴訟・中国全人代
日経:住基ネット訴訟・OPEC総会

住基カードの訴訟に関しては、最高裁判決は妥当かな・・・とも思う。
それでも情報の漏洩に対しては不始末がないよう、厳重な管理を求めたい。
国民には住基カードが違法という権利はないかもしれないけど、個人情報の厳重な管理を求める権利はあるはずだから。

それよりも問題かなと思うのは、住基カードを他人に成りすまして取得して銀行口座を作ったりしている例があること。
他の行政サービスでも同じようななりすまし取得があるかもしれない。
とくに年金などは受給者も多いだけに、悪質な手口もまだまだ隠れているかもしれないね。

多忙のため引用は手短に。
日経のOPEC総会の社説から。

>  ただし、十分な余力がないのは大きな構造問題である。資材の高騰など障害もあるが、生産能力を増やすための投資の継続、拡大は石油市場の安定に不可欠だ。その点でOPEC諸国は一段の努力を問われていることも認識すべきである。

原油はガスと一緒で、12〜2月に需要のピークを迎える。
これからは不需要期に入るわけで、増産という選択肢がないことは言わずと知れていた。
その中で減産ではなく据置を決定したのだから、今回は前回とは違って充分な総会結果だったと思います。

で、ここに書かれているように増産余力がないのは確かに構造問題なのですが、それを投資の継続で解決しようと提案しているのがちょっと・・・・
前にも読売で似たような話が出ていたね。油田の開発、って。
でも、あのときにも言ったけど、地球そのものが有限なんだから、石油に限らずすべての資源は有限なのである。
もちろん市場が混乱しないように手を打つように求めることは大切だけども、問題はそれだけではないよね。
石油に全面依存している現在の社会のインフラを、徐々に脱石油の方向に直していかないといけないはずである。
石油市場の存在感が大きすぎることが市場のセンチメントを悪化させて暴騰や暴落を引き起こすきっかけになっているのが気がかりである。

2008/03/06(木)   新時代を迎えたはずの国会が蓋を開けてみれば一昔前と変わらないことが悲しい。

今日の社説。

毎日:薬害エイズ・中国全人代
読売:薬害エイズ・国会空転
産経:薬害エイズ・中国全人代
朝日:薬害エイズ・国会空転
日経:米大統領選・中国全人代

民主党など野党が参院で審議拒否に走っているという。

あれだけ問題のある道路財源の話について現在の枠組みではおかしいことが野党の追及で明らかになったのに、そのまま法案を通したのだもの。
自民公明は2月末までに無理やり通すことで、憲法の規定で年度内の予算成立を確定させた。
日程を逆算して、与党であることのメリットを最大限に生かしたわけだ。
野党が審議拒否に走るのはいつものことだし、認められていることだし、日程を逆算空費して与党に譲歩を迫る。
これもいつもの野党の戦術だね。
与党と違って取れる策が決まっているから、ある意味仕方がない面がある。
効果があったこともあるのだし。

とはいえ、ねじれ国会というはじめての事態に直面していながら、旧態依然の戦術を取る与野党は、ともにおかしいのではないか。

与党は野党の反発が必至なのを承知の上で衆院で予算案を通した。
予定通りに野党に抵抗されて「それはおかしい」というのは茶番もいいところ。
野党の多くの質問に対し与党側が充分かつ適切な答えをしたとは、とても思えないからです。
委員会に閣僚が全員集合して1時間待って、流会を宣言する。
そんな茶番のパフォーマンスをして野党の限られた戦術を非難して、どうするんだろう。
もっと強行採決に踏み切ったことを反省し、言葉だけでなく実際に道路財源問題をはじめ修正協議をはじめるよう、努力しなければいけない。
安倍前政権による度重なる強行採決が国民の信を損ねたことをもう忘れたのか。

野党も山岡国対委員長が「最低一週間は審議できない」と言ったのには驚いたというか、落胆したというか。
与党の暴挙に反発するのは理解できるけど、なぜ一週間なのか。
根拠が良く分からない。
野党は参院でキャスティングボードを握っているのだから、参院で堂々と審議を続けていけばいいはず。
そうすれば衆院での結論と、参院での結論が全く違うものになるだろう。
それらを天秤にかけても与党案(衆院での結論)が通ることは火を見るより明らかなんだけど、だからと言って参院での審議そのものは無駄になるとは思わない。
少なくとも、国民はその様子を見るのだからね。
もっともっと与党案の問題点をあぶりだしていくことで、与党の暴挙ぶりをより鮮明に国民に印象付けられると思うのだが。
民主は揮発油税撤廃の政策にしてもそうだけど、人気取りの政策に走るよりももっと地味ながらも現実的で建設的な政策提言で国民に信を問うたほうがよい気がする。
少なくともつい先ごろまでの衆院での民主をはじめとした野党の追及に対して、随分と久々に国会論戦らしいものを見たような印象を抱いたのは自分だけではないはずである。

ねじれ国会というのははじめてのことだけど、それにもかかわらず国会戦術が旧態依然なことは悲しいこと。
与党は自分たちの主張が100%通ることがなくなった時代に入ってしまったことに気づかなければいけないし、野党ももっと自分たちの主張を堂々とアピールできる時代が来たことに気づくべきである。
審議を長く徹底的に続けることによって、国民がねじれ国会のメリットを享受できるようになることを期待したい。
なにか現在の様相を見ていると、ねじれ国会にはデメリットしかないように思える。
国民はどういう国会の姿を望んで民主に多くの票を投じたのか、全国会議員はよく考えてほしい。

萎えるけど、引用するのはいつも読売から。

>  予算案採決と日銀人事は、別次元の問題だ。民主党の小沢代表は「イコールの問題ではない」と言っている。そうであるなら、新総裁人事は、与野党で合意した国会同意人事の新ルールに従い、粛々と処理すべき性格のものだ。

小沢がイコールの問題ではない、と言ったのは恐らく1ヶ月以上は前のことで、最近の話ではないように思えるのですが、どうなのかな。
いつのコメントなのか書いていないのは恐らく故意なのでしょうが、時間が経つにつれて発言が大きく変わるのは良くあること。
時系列が分かるように書いてほしいと思う。そうすることで、読売の社説は説得力を増すはずである。

> 新総裁選出の基準として、民主党は「政治からの中立性がしっかりと守れる」ことを挙げていた。それなのに、その人事を政治的な駆け引きに使うのでは、大いに矛盾するのではないか。

これ、正気のコメントなのか苦慮したのですが、日銀総裁人事には国会承認が必要な以上、政治的駆け引きそのものだと思いますが?
人事を政治的駆け引きに使うことと、総裁に選ばれた人物が政治的に中立かどうかは、全く別次元の問題で、矛盾は何もない。
どのみち、総裁人事が遅れたから経済への悪影響があると主張することには無理があるように思います。
とっておきの人材がいるのに政治的混乱でその人が就任するのが遅れた、とかなら悪影響は必至ですが、いま俎上に上っているのはごみばかりなのだもの。

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薬害エイズの問題で元課長が最高裁で有罪に問われたことにはいろんな意味で考えさせられた。
そこまでの職権は、元課長にはないと思っていたからね。
松村被告に責任があるのはもちろんだけど、それでもなにか、スケープゴートにされた印象が拭えないんです。
なぜもっと上のほうの職員の責任を問えなかったのか・・・

それはともかく、防衛省の問題と同じで、たるんだ組織に緊張が走るのならばいいこと。
一罰百戒というのは日本の司法では許されないことなので例えは適当ではないかもしれないけど、似たような効果があるかもしれない。

2008/03/05(水)   捕鯨問題

今日の社説。

毎日:調査捕鯨・国会空転
読売:調査捕鯨・新憲法議員同盟
産経:調査捕鯨・国会空転
朝日:迷惑メール・地裁所長襲撃事件
日経:商品不当表示・会計士インサイダー

新日本監査法人の公認会計士がインサイダーをしていたことに驚いた。
日経にお誂え向きのネタだけど、他紙にも出ると思うのでそれを待ってから書きたい。

今日は捕鯨問題について。タイミングよく?悪く?襲撃されたようです。
懸念通りと言わざるを得ません。
実際問題、豪州にいれば日本人だからという理由で卵やビール瓶を投げつけられたりすることもあります。
なぜか韓国人と間違われる自分は幸いながらそんな目に遭ったことはないのですが、一度だけホテルで被害にあった。
ランドリーで3$入れて洗濯しようとしたのに、洗濯機が動かない。
フロントに文句をつけに行くと故障は認めたが、返金に関しては「お前は日本人だから」という理由だけで却下された。
ありえないことだと思うでしょうが、残念ながら実話です。


読売。

>  この団体は、日本船の南極海での不当な捕鯨を阻止するためだと宣伝している。だが、これはおかしい。クジラの生息状況を調べる調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約で認められた正当な活動だ。

産経。

>  海上保安庁は、今回の事件の捜査に着手した。鯨類の資源量などを研究するための調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約に基づく正当な活動だ。

調査捕鯨は認められている。
だけれども、日本の調査捕鯨活動は、反捕鯨国には調査捕鯨のようには映らないという事実があるわけです。
とりわけなぜデータ取りした後の鯨の肉を売っているのか、ということに対する疑念が強いし、自分も疑問だね。
鯨肉を売るために調査という名を冠しているだけのように映る。

産経。

>  文化は幾何学での「公理」のようなものだ。公理が違えば、異なる体系を持つ幾何学ができる。日本では鯨を資源とみなし、反対諸国は守るべき環境の一部と位置づけている。公理に優劣はなく、互いに正当性を持っている。文化に基づく価値観の歩み寄りで解決の糸口を見つけるのは難しい。

捕鯨問題は最初は資源の問題だったんだよね。
実際、捕鯨しすぎたせいで絶滅の危機に瀕した種もいっぱいある。
それなのにいつのまにか、鯨そのものを守るべき、という論理に変わっている。
ここで指摘されているように、環境の問題になっているわけだ。
日本はいつも数の話をしているけど、反捕鯨派はいつも環境の話をしている。
そりゃ、話がまとまらないのは無理も無い話。
牛などの家畜の話と違って厄介なのは、領海という概念が絡むことなんだよね。

産経の結論。

>  現時点では先進諸国の食は足りている。しかし、今世紀半ばには人口増で食糧問題が深刻化する。動物性タンパク質を牛や羊などに頼れば、地球の砂漠化が進む。鯨肉は人類を救う資源となるはずだ。そのためにも、種ごとに異なる鯨の生態や資源動態を正確に研究しておくことが必要なのだ。

これは、捕鯨を是とする結論ですね。
別にそのこと自体には何の異議も無い。
鯨は食糧だ、という論理に説得力を持たせるために、将来の食糧問題を指摘している(こういうときにforthcomingという英語は便利だ、と思う。余談だが)。
でも、これは本当にそうなのか?と思う。

> 動物性タンパク質を牛や羊などに頼れば、地球の砂漠化が進む。

断片的に見れば動物は草を食べるから、砂漠化につながると書いているのかもしれない。
でも、食糧を増産しようとすれば農地がもっと必要になるのと同じで、牧草地ももっと増えていくはずなので、結局はバランスが取れるはず。
地球の砂漠化が進む、という書き方は正確ではないよね。現在よりもっと多くの牧草地が必要になる、じゃないのかな?
なにかこの書き方だと牛や羊は悪のように思える。

> 鯨肉は人類を救う資源となるはずだ。

なるかもしれない。ならないかもしれない。
これは分からない。なんともいえない。

> そのためにも、種ごとに異なる鯨の生態や資源動態を正確に研究しておくことが必要なのだ。

日本は鯨を年1000頭も殺して大量(?)にデータを取っているわけだけど、反捕鯨派も反捕鯨派で鯨を捕獲することなく、個体数を論じている。
だから、日本が「ザトウクジラは絶滅の危機からは脱した」「ミンククジラは増加傾向にある」みたいな論理を展開しても、反捕鯨派は別の学者の意見を引っ張ってきて「個体数に危機が迫っている」と主張する。
不幸なことに、お互い、相手の話を全く聞こうとしていない状況なんだね。
いくら日本がデータを積み重ねても、「どうせ捕鯨を進めるためのデータでしょ」みたいに思われて、説得力を持たないんだよね。
感情的なしこりが残っているから、どうしようもない。
産経の結論は論理としてはそうだけど、そのデータをとっておいたからといって将来に捕鯨が可能になるか、と考えれば、現時点では難しいんじゃないかな?としか言えないね。
産経のせいではないんだけどね。

悲しいことですね。

2008/03/04(火)   何もせずに何も残さずに去る福井総裁

今日の社説。

毎日:ロシア情勢・先進国経済低迷
読売:ロシア情勢・円高株安
産経:ロシア情勢・黄沙
朝日:ロシア情勢・内閣支持率低迷
日経:ロシア情勢・日銀総裁人事

今日は簡単に。

読売から。

>  民主党は、当面、国会審議に応じない姿勢を示し、日銀総裁人事についても、小沢代表が「空白になっても政府・与党の責任だ」としている。だが、経済や国民生活の安定には、参院第1党である民主党にも応分の責任がある。

日経から。

>  日銀の総裁・副総裁の任命には国会で衆参両院の同意が必要である。与野党ねじれ国会の下では、野党の支持がないと、政府の人事案は通らない。対立が続いた場合、日銀総裁が20日以降、空席になる事態も排除し切れない。世界的に金融市場の動揺が連鎖するなかで、日本が市場の動揺を増幅させることがないよう、与野党は誠意を尽くし後任総裁人事を速やかに決着させるべきだ。

いま、具体的に日銀がどういう仕事をしているのか、分かる人っているんだろうか。
鼓腹撃壌という言葉があるけど、日銀の政策がうまくいっているから我々は日銀が何もしていないように思えるのではない。
そうではなく、実際に何もしていないのである。
何もしないからいろんな不都合が起こり、業界からは苦情が相次いでいる。
銀行や証券のトップは事ある毎に日銀トップについて「舵取りが全然駄目」「なにもしてくれない」「村上からカネをもらうじいさんに過ぎない」というようなことを漏らす。
それだけならまだしも、業界を挙げて福井総裁の退任を喜んでいる有様である。
貨幣経済の意味も知らないじいさんが5年も総裁を務めることが国民にとっての悲劇であったと言える。

そもそも世界の中央銀行会議においても、日銀総裁に期待している人なんて当の日銀総裁を含め、誰もいない。
出世の仕方しか知らないただの実務家がアカデミックな会議についていけるわけがないもの。
実際、日銀総裁がどういったなどという理由で世界で注目されたというようなことなど、もう何十年来も聞いたことが無い。
日銀総裁が空席になったところで、もともとなにもしていなかったのだ。
金融政策運営にすぐさま不都合があるとは考えづらいし、別に外国も日銀の政策に期待などしていない。
混乱が生じる、というのは心配しすぎではないか、と思える。

そんなに日銀総裁人事が世界にとって大事かなぁ。
世界の機関投資家から見れば日銀総裁が不在になることすら織り込み済みかもしれない。
5年はさすがに長すぎるので暫定総裁って形で1年させてみるとか、どうだろうか(笑)
うまくいけばそのままもう4年させればいいわけだし。
韓国の大統領の任期と同じで任期が5年と長いのがなんとかなってくれるといいなと思います。

#業界が喜んでいるように、本当はこのニュースはすごい明るいニュースなのよ。
#まさか新聞が喜ぶわけにはいかないから表向きは分からないけどね。

2008/03/03(月)   調査捕鯨は本当に調査のためなのか?

今日の社説。

毎日:内閣支持率低下・クラスター爆弾
読売:新司法試験・酪農畜産業
産経:排出権取引・空港外資規制
朝日:希望社会(19)
日経:優良住宅建築・イスラエルと日本


歴史教科書とか従軍慰安婦とかアボリジニの問題とかと同じで、あまり自分の意見を言いたくないものの一つ。

とはいえ事ある毎に聞かれることなので、簡単に触れてみる。

結論から言うと、どちらにも問題がある、としか言えない。
ちなみにナガスクジラ50頭、ミンククジラ950頭の合計1000頭が去年〜今年にかけての調査数。
ほんとはザトウクジラの50頭も計画されていたのだが、反対に遭い撤回した。


〇まずは反対派(保護派)の主張で理解できないこと。
・鯨の殺し方が拷問であるという。
アホみたいな意見に思うかもしれないけど、豪政府閣僚をはじめ、多くの要人が反対要因に挙げていることの一つ。
結果的に殺されるんだから、別にどちらでも同じではないか。と思う。
例えばほとんどのインド人から見れば、牛肉を作る行程というのは正視に耐えないことである。
彼らにとっては牛をすぐに殺そうが、時間をかけて殺そうが、どちらでも同じなのである。
殺し方がどうとか、そういう問題ではない。
自分たちも他の動物を殺すことで生計を立てたりしているのに、なぜ鯨に関しては反対なのか、明確な理由がない。

・20年以上も調査捕鯨を続けている理由が分からない。また、捕獲数が1000近くと多すぎて異常である。

捕鯨数が限られているから、調査に時間がかかる。
多いという根拠が無い。相対的な数字で論じるなら分かる。例えば2000頭しかいないのに1000頭を捕獲したら乱獲であり非難に当たるとは思うが、50万頭いれば1000頭を捕獲することはおかしいとは思わない。

〇日本の主張の問題点
・調査捕鯨なのに調査費が鯨肉を売ることで成り立っており、商業利用のように思われている。

というか、実際は商業利用なんだけど。
大義名分のために調査と冠するのはやめないといけない。
「鯨肉は副産物」という主張は説得力がない。
いくら、データをとった後に鯨肉を売っているとしても。
ほんとに鯨調査がデータ取りに値するものなのならば、鯨肉を売らずとも国や機関などから予算が出るはずである。

・鯨肉のよさをPRしている

日本捕鯨協会は愚かなことに鯨肉は「高たんぱく」「低カロリー」「低脂肪」の3つが揃っていると主張している。
要するに食肉扱いしている。
鯨肉のよさを元に調査捕鯨しているのならば、対外的に都合の悪いデータは出さない団体だと考えられて然るべしである。
さらに言うと、それらの3つの特長は、捕鯨を伝統文化として継承している理由には当たらない。
(伝統文化であるということと、3つの特長には何の相関関係もない)
戦略がまずくて、データの正当性や客観性を損ねていて、さらには文化面での主張を論拠の無いものにしている。


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はっきり言ってこちらの巷の人にはもっと教養が無い人もいっぱいいるので、「鯨を食べることは地球温暖化につながる」とか時にはもっと恥ずかしいことを平気で言います。
「鯨を食べると皮膚がんになる」とか、ここに書いても誰も信じないようなことさえも真顔でね。
自分も、耳を疑うなんてレベルじゃないぐらい。
結論ありきで話を進めるので、どうしても強引なんだね。
論拠が妥当かとか、全然考えてないもの。

本当はこの問題は、日本の商業捕鯨が認められるかどうか、の問題のはずなんだよね。
ある種の鯨が絶滅の危機に瀕したこともあり、乱獲に歯止めが掛けられるようになった。
それ自体は喜ばしいこと。
じゃ、いつになったら商業捕鯨が出来るのか、というのを調べるために調査捕鯨をしている。
建前はそのはずなのだが、実際には調査捕鯨で捕獲された鯨の肉は売られ、全額が人件費を含めた調査費用に充てられている。
元水産庁次長の年収1380万円も鯨肉販売で成り立っている、とグリンピースは言う。
他の動物でこんなケースはありえないこと。
だから、調査捕鯨なのに実際は商業捕鯨である、と叩かれるんだよね。

その批判は正しいと思う。

生態系を調べるためだったら、やっぱり短期間で多くのデータが必要だと思うのよ。
今年1000頭、来年1000頭、再来年1000頭(以下略)という計画で得られるデータには、時系列的な信憑性はあっても、生態系の総数とか動静に関するデータとかはあまり得られないだろう。
どういうデータを得られたら調査は終わりなのか、を明示しないといけない。


さて、鯨を殺すこと自体が駄目という人たちも少なからずいる。
いるけど、絶滅危機種ならともかく、そうでもなければこの主張はただのエゴである。
「鯨を殺すことは許されないけど、牛は殺しても良い。」
「鯨肉は食べちゃ駄目だけど、牛肉は食べても良い。」
そんな価値観を他の民族に押し付ける権利は世界の誰も持っていないはずである。
インド人は牛肉を食べない人がほとんどだけど、だからといって牛肉を食べる人に対して批判的ではない。
それと同じこと。
たとえ自分たちが鯨肉を食べなくても、それを食べる人はそれで尊重しないといけないのではないか。

インド人が世界で蜂起して「牛を殺すな」というような運動を展開したら、アメリカやオーストラリアなどはその意思を尊重するのだろうか。
そんなはずはないだろう。
自分たちもダブルスタンダードを持っているのに、それを説明しないまま他国に自国のスタンダードを強いるのは論理的ではない。
捕鯨に反対するのなら、もっと倫理的かつ論理的な根拠が必要である。


結論にはならないまとめで恐縮だが、日本は鯨肉を売るのであれば調査捕鯨と冠することをやめなければいけないと思うし、捕鯨に反対する立場の人たちも客観的に反対に足る充分な論拠を提示しなければいけないと思う。

2008/03/02(日)   選挙のための政策はもうゴメンだ!

今日の社説。

毎日:排出権取引・整備新幹線
読売:海洋基本計画・日本航空再建
産経:道路関係審議・生活保護費詐取
朝日:橋下知事始動・米兵釈放
日経:道路関係審議・日本航空再建

道路には疲れたので、毎日の整備新幹線の社説。
疲れたとはいえ、根元では同じ問題なのですがね。

>  今回の検討の対象は、北海道新幹線の新函館−札幌、北陸新幹線の金沢−敦賀、長崎新幹線の諫早−長崎の3区間で、政府・与党は3月末までに結論を出すという。

これらの区間が現在の運行形態でどういう問題があるのか知りたいのですが。

〇まず、函館〜札幌。
北斗・スーパー北斗で10往復強かな?
最近は北海道に電車で行くことが少なくなったのでよく知らないのですが。
途中の室蘭まではすずらんという別の特急もあり、もう少し多い。
苫小牧や千歳からは特急に頼らずとも、在来快速電車で充分である。

函館〜札幌を見た場合、利用客が多いのは千歳〜苫小牧〜室蘭回りの南側の部分なんだね(新幹線は北回り)。
工業も発達し、登別など有名な温泉など行楽地も多い。
人口もこちら側に集中している。
現在のスーパー特急でなんの不具合があるのか知りたい。
線形も相当改良され、振り子式特急の導入でスピードも相当上がっている。
北海道といえば飛びぬけて人口の多い都市があまり無いのだから、新幹線みたいな20〜30kmにも渡って隣接駅を作れない交通機関は、地元の相互輸送にはマイナスだろう。
それに北海道といえばいまでも地元住民に運賃が高い高いといわれている地域なのに。
新幹線にして高い利用運賃を乗客が払うのだろうか。
お金持ちは函館〜札幌なら間違いなく飛行機を使うし、地元民も観光客でもバスの占める割合は増えてきている。
新幹線が出来ても、速達性の向上による利用効果よりも運賃の上昇による客離れのほうが深刻になるのではないだろうか。

加えて言えば、新幹線の建設予定区間は北側である。
ニセコ、倶知安、小樽回り。
南回りでも建設に疑問なのに、北回りで建設してどうするのだろう。
南回りでは地元の反発を受け了解が取れずに建設できないから、仕方なく北回りで作るのだろうか。
完全に長距離客のための新幹線にするつもりなのだろうか。
そんなものが出来たらスーパー北斗はかなり赤字になるのではないだろうか。
仮に新幹線で黒字を出せるようになったとしても、既存の路線が客を取られてトータルで赤字になればなんの意味も無いだろうに。

経済センスの全く無い武部がサプライズ人事というやつで幹事長に抜擢されたせいでこの話も出てきたんだろうなぁ。
あの人の態度は幹事長になる前後で相当でかくなったと思う。
交通網の整備という面なども考えれば全面的に反対なわけではないが、国鉄の反省を踏まえないでただ建設に突き進むことは許せない。
国策として作るのか、利益が見込めるから作るのか。
後者だとしたら、どれぐらいの事業費で、財源をどうして、金利負担はいくらを想定していて、完成後の利用率はどれぐらいで、償却期間をどれぐらいおいて、利益は何年後からどれぐらいが見込めるようになるのか。
それぐらいは最低条件。国交省の甘い見積もりではなく、第三者に委ねないといけない。
何のビジョンもない現況でただ建設のみを訴えられても、さすがに賛成できない。

〇金沢〜敦賀

この区間も森元首相の意向をもろに反映しているんだろうなぁ。
だいたい長野新幹線の延伸が決まったことがありえないと思ったもの。
長野〜上越の開通で見込まれる利益は、0円。
もっともその前までは赤字が想定されていた。
赤じゃ建設できないから、無理やりにでも建設できるように試算をいじって0にしたんだろう。

こんなのばっかりだからこの国は・・・

日本で3セクの鉄道で黒字なのは主なところだと3つしかないわけです。
北越急行、伊勢鉄道、智頭急行。
それぞれ六日町〜犀潟の路線、河原田〜津の路線、上郡〜智頭の路線なのですが、これらの路線がなんで黒字なのかというとJRと直通運転して長距離客を取り込んでいるからです。
それぞれ、首都圏〜北陸圏、名古屋〜伊勢および南紀方面、関西圏〜鳥取。
(スーパー)北斗が新幹線に客を取られるのと同じように、北越急行だっていっぱい客を取られるだろうね。
北越急行といえば160km/h運転に対応している、あれだけ長距離に特化した路線である。
そもそも東京、上野、大宮(埼玉県さいたま市)から越後湯沢まで新幹線で来て、そこから準新幹線と言ってもいい特急で富山、金沢などにつながっているのに、なぜそこを敢えて新幹線に置き換えなければいけないのか。

北陸新幹線が出来ても利益は0円だけど、既存路線はいっぱい客を取られて赤字なわけだ。
だとすると、建設の総効果では絶対に大きなマイナスである。

そもそも今のサンダーバードやしらさぎなどの運用で何の問題があるのか知りたい。
これも国策として作るのか、利益が見込めるから作るのか、どちらなのか。
後者ならやはり精緻な調査が必要である。

〇諫早〜長崎

そもそもJR九州がクソみたいな与党案を呑んで、長崎新幹線を建設後も20年間JR在来線を運行するというふうに決めたことが間違いだと思うんですよ。
あの件さえなければ、あんなにJR負担を謳いだす議員は出なかったはず。
そういう意味でJR九州の責任は重いと考える。
この区間は鳥栖〜諫早とセットなので、単独で論じることに意味はない。

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上でも述べたけど、国策として必要だから作るのか、それとも利益が見込めるから作るのか。
空港政策でもそうだけど、全くそういう基本的な議論がなされないことが悲しい限りである。
赤字でも、国家運営上の問題として空港が必要といわれれば、ある程度は納得する。
実際、世界において貨物運送は重要問題になっているんだし。
韓国などの台頭はすごいもので。
この日の日経の社説にはこんなことも書かれている。

>  今回の計画では触れなかった貨物事業の立て直しも急務だ。同社の西松遥社長は記者会見で「貨物は自社だけで運営する現在の形では難しい」と述べ、業界再編の必要性を示唆した。世界の航空貨物市場は韓国の大韓航空などが大きく先行し、日本勢は取り残された。日本の国際物流インフラを効率化するためにも、貨物事業の再構築を進めるべきだ。

空港政策で日本が世界において埋没してしまえば国益を損ねるのは間違いない。
その損ねる分を補うためには、赤字の空港の存在もある意味はやむをえないことだろう。


--
でも、整備新幹線の問題に限って言えば、国鉄の反省を踏まえているはずである。
積み重なる事業費に圧倒されて破綻した国鉄の二の舞を踏まないように、新規の路線建設には幾重にも規制がかけられているのではなかったのか。
財源、地元の賛成、投資効果などなど。。
この前、JR九州が地元の賛成をスキップするような愚かな決断をした。
そのせいか、最近の政治家は財源に関する話をスキップしようとしてきりがない。

>  財源のめどが立たないかぎり、建設はできないのだが、与党側からはいくつかの考えが出ている。未着工区間が開通すれば既存区間も乗客が増え、その収益を先取りして建設費に充当するといったことや、開通後にJR各社が支払う線路のリース料を前借りして財源にするといったプランだ。

将来の法人税や固定資産による収入を鉄道建設に充てることは果たして妥当なのか?
答えは言わずと知れている。
分からないのは政治家だけである。

ついでに言うと、投資効果についてもいい加減極まりない見積もりばかりなされている。
新幹線が出来る部分のことしか考えてないものね。
それは巷の予想でもそういうところがある。例えば阪神が優勝したら経済効果は〇〇億円、なんていうニュースは誰もがみたことがあると思うが、あれだって阪神が優勝したおかげで刺激される数字の総計なだけであって、そのせいで売れなくなるものは全く考慮してないんだよね(例えば他の球団のグッズなど)。
日本を広域で見れば、新幹線ができることによるデメリットは思わぬところに波及するかもしれない。
それは先述のように、北越急行で顕著であるように。
新幹線の利用客ばかりを論じるのではなくて、国全体の輸送がどのように変わってどうなるか、もっと多次元で論じなければいけない。


> 旧国鉄の累積赤字のうち国が引き継いだ分を処理する必要があり、なし崩し的に前倒しして建設費に充当するのは無責任だ。

いまだに残る膨大な旧国鉄の損失は、どのように処理されるのだろう。
忘れたとか言い出すつもりなのだろうか?

結論は当たり前のことだが、説得力がある。

>  鉄道は地球温暖化対策の点からも見直されている。しかし、交通体系のグランドデザインを欠いたまま、道路も、空港も、新幹線もという形で、建設がばらばらに続けられている状態を放置していいわけはない。
> 道路特定財源問題にみられるように、特別会計を通じた交通基盤整備の不合理を是正すべきだ。整備新幹線の財源問題も、その中で解決していくべきで、まず着工ありきはおかしい。

もうちょっと指導力を発揮して、整理して事業にかからないと。
関西三空港問題をはじめ、ずさんすぎるといわざるを得ない。


最後に一言。
冒頭の近くから。

>  この未着工区間の問題は、昨年の参院選で与党が敗北した後に急浮上してきた。地元の国会議員を中心に、着工を働きかける動きが勢いを増した。解散・総選挙対策の色彩が濃い。

道路の問題にしてもそうだけど、選挙のための政策というのを与野党ともやめないといけない。

2008/03/01(土)   無駄遣いを容認できるほど高給取りの読売社員がうらやましい

今日の社説。

毎日:有毒餃子・民主道路対案
読売:有毒餃子・民主道路対案
産経:有毒餃子・社保庁職員人事査定
朝日:有毒餃子・揮発油税問題
日経:有毒餃子・海自大事故

読売の社説がいつもながらなんなんだろうと思う。

>  民主、社民、国民新の野党各党は、採決を欠席した。与野党が受け入れた1月の衆参両院議長の斡旋(あっせん)にある「徹底審議」が尽くされていないからだという。
> だが、これはおかしい。予算委員会の質疑時間は、昨年を上回る。税制関連法案についても、例年より長時間の審議が行われてきた。

審議の中身の濃さは時間だけで判断できるのですか。
いつもだとどうせ与党案が絶対に賛成されるわけで、実質的には審議なんてロクにしていないんですよ。
そんな例年と比較することに意味があるのかと疑う。
それに、議事録を見ていないのでなんとも言いづらいところもあるけど、例年以上に答弁がいい加減だったとしたら時間をとっても審議が進まないのは当然のこと。
そんなあほな事態にはなっていないと信じたいが、実際問題として海自の事故に絡む石破などの虚偽答弁などもあった。疑念を持たれるのは福田内閣の不徳の結果だといえる。

どうせ委員会において過半は自民系による出来合いの質問。
野党のほうが分からないこと、質問したいことが多いのは当然なのだから、徹底審議というのであればもっと時間をとらないといけない。
それが無理だというのなら、質問時間の配分を見直せばいいだけの話。
野党の追及で驚くべき多額の道路特定財源の無駄遣いが明らかになっている。まだまだ追及されればボロがどんどん出ると考えているのか、自民公明は予算委員会の審議を早く幕引きをしようとしているようにしか思えない。
有毒餃子問題の中国みたいなもんだ。
もっとも、福田首相はあの中国の姿勢を礼賛しているけどね。この国も末期だな。

> 福田首相をはじめ、政府・与党内から修正を示唆する発言が続いている。議長斡旋でも、税制関連法案の「修正」に言及している。与党として、年度内成立のためには、一定の修正は受け入れざるをえまい、という判断からだろう。

ニュースに乏しい海外に住んでいると、下線部以外のこのくだりが本当なのかどうか疑わしいのですが。
自民党内からは見直しはありえないという声が多く出ていて、それらの議員に支えられて総理になった福田首相がそんな簡単に見直しを示唆する発言をするのかと。
具体的にはどういうことを言ったのかと。
むしろ「早く民主は対案を出せ」みたいな姿勢に終始していたように見えたが。
自民公明のトップのどれほどがどういう意見を具体的に言ったのかまで集めることは社説では不可能だけれど、首相のコメントぐらいは載せてもらえないものか?
ともかく、自民公明のトップが修正と言っているのならば、党として真摯な態度で答えなければいけない。
防衛省からの発言や冬柴発言などのように二転三転する口先の信用ならない答えなど、野党や国民は求めていない。

結論。

>  与野党は年度内採決の「合意」を確実に履行すべきである。

上述のように議長斡旋は「年度内採決の合意」とともに「立法府での修正」も含んでいたはずなのですが、なぜ結論には片一方しか載せないのか。
故意なのは明白だが、悪質だと思う。

->  与野党は「年度内採決の合意」ならびに「立法府での修正」を確実に履行すべきである。

文脈からしてこういう結論になって然るべしだと思うがそうならないのは、読売としては自民の道路案に修正は必要ないと言っているようなものではないのだろうか。
まあ、直前にはこう書いてもあるわけですし。

>  与野党の歩み寄りは容易でない。だが、論戦と折衝を通じて接点が見つかれば、修正すればよい。

要するに与野党で議論して接点が見つからなければ、自民公明案を衆参とも年度内に可決するのが妥当だと。
読売の意見はそういうことでしょ。
カラオケセットに職員が何十億円費やそうが、随意契約で相場の何倍、何十倍で発注しようが、別に問題はない。と。
それは、国民のコンセンサスからは著しくかけ離れているんだよなぁ。

いま、民主が対案を出したにもかかわらず、自民党内に修正への動きが見えるのか?
もちろん野党の主張が全部通るとは思わないが、与党が歩み寄らない限り修正はない。
年度内採決にいたるためには、予算案審議の経過や結果を見るに国会での自民公明のかなりの譲歩が必要なのは言うまでも無いことだし、それをしないということは自民公明には議長斡旋を守る気がないと言うことではないのだろうか。
要は、自民公明は議長斡旋を守る気が無くても読売は認めるが、その姿勢を見た野党が議長斡旋を守らないことに対して読売は強く否定的なのだ。
正直言って理解できない。日本語で書いて欲しい。

読売はよく民主の姿勢を「国民生活を人質にしている」みたいに批判めいて書くのだが、そうしているのはむしろ読売の書き方そのものとしか思えなかった。


日経。石破防衛大臣のこと。

>  問題とされるのは石破氏ら防衛省・海上幕僚監部首脳が事故当日に海上保安庁に無断で「あたご」航海長を事情聴取した点である。石破氏は当初国会で「現時点では乗組員との接触はしていない」と答弁し、後に「隠そうという意図はなかった」と釈明した。
> 石破氏は事故直後から「事実の隠ぺいや操作があれば辞任する」とする決意を述べていた。事故の真相究明や責任追及、再発防止の基礎となるのは正確な情報である。情報操作があれば、すべての前提が崩れる。石破氏の決意は当然だった。

で、いつ辞任するんだろう?
国民への事実説明など、なんとも思ってないんだろうね。
そんなことより省の組織防衛が第一。
防衛省や自衛隊という組織がそれ自身を防衛することしかできない組織なんだったら、そもそも何のために作られたのかと言いたくなる。

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